2020年9月20日日曜日

MHz帯域対応を目指し、高速な電子負荷の導入をする

 おはようございました。

少し前のネタDC2629A(LTC3310SEV評価基板)の代表特性を調べるで、本格的にMHz帯の対応を考えなあかんなぁ~なんて言い出した手前、それなりに良い物(中古装置)はないかな?…なかったら冶具でも作ろうか?なんて探しておりました。

そしてこの度、運良くたまたま資金の余裕があって、たまたま何とかなりそうな良さげなものが手に入りそうだったので購入に至りました。

計測技術研究所 製の ELS-304 という電子負荷装置です。

ちょっと前の職でこいつの性能自身はおおよそ知ってまして、ある難点を除けばまぁそれなりによい性能で、対抗馬としては菊水電子のPLZ4シリーズ以降以外はいないのですが、菊水電子のPLZシリーズの電子負荷は最近人気があり過ぎて手に入らないので諦めた訳です。

さて、ELS-304の難点…それは

『操作が直観的ではないので使いにくい』

『定価は超高い』

という致命的な問題だったりします。

高いのはぶっちゃけ会社なら測定上の性能が良いから買うという言い訳ができるので、どうでも良い事です。

しかし、仕事でこんなストレスかかるものを使いたくない!…という訳で、菊水電子を選定するという流れになったのが記憶に残っております。

ですが、今はあくまでも私事で勝手に特性測って、イキがっている割に残念設計されている製品に対して

m9(^Д^)プギャー

したいだけのこのブログにおいては、多少の不便は我慢せねばなりません。

諦めましょう…orz


そして、運よく使い勝手からか?PLZ5シリーズに基本性能で完全に負けたのか?(PLZ5シリーズは基本性能を評価していないのでよく知りませんが…)不人気化したこの機体が安値で流れていたので、さらっと購入に至りました。

それに低圧大電流(120A)という用途でも評価で使えるから、良しとしよう…というフラグをわざわざ立てておく…

そして一通りの動作テスト…相変わらず使いにくいですが、一応大丈夫そうなことは確認できました。


もうね…お前はUIという言葉を知ってんのか?と何度も突っ込みたくなりました。

ひたすら機能だけ詰め込んだ機体。それがコイツです。

操作性悪いだけでネタにはなった、我慢、我慢…。

で、恒例の特性評価、手持ちのPLZ-152WAも比較対象にして測ってみました。

ね?操作性さえ我慢すれば申し分ない性能でしょ?

S/N次第ですが、1MHz位までは電源のインピーダンスを計測できます

PLZ-152WAが10kHz…運が良ければ100kHz手前まででしたが、ELS-304は難なく100kHzが測れるうえに、ちょっとしんどいけど1MHzは大体いい値で測れるという結果です。

確かPLZ4シリーズは操作性はかなり良い(説明書見ずに操作できる)けど1MHzはギリギリちょっとしんどかった(その分定価が1/3)気がするので、及第点としてこいつを暫く併用することにします。


という訳で、最新のコンピュータのCPUボード物でネットワークアナライザでは測りにくい領域を完全にカバーできるという計測環境が整いつつあります。

もし電源の評価をしてほしい方がいらっしゃればお気軽にご相談ください。

ご相談はこちらまで。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2020年9月7日月曜日

5Gの基地局が危険ではないか?という話が持ちきりなので、とりあえず今は携帯関連部外者の私が適当な事をほざいてみる件

最近5Gの基地局が様々な症例を含めた形で危険って話が出てきております。

私はこの手の業界から足を洗った人間なので、どの様な技術でどのように組んでいるか?までの詳細は知りません。

上辺だけの技術なら理解しようとできる程度です。ですので、このブログに書いていることは全て私の妄想の世界であり、現実とはあまり関係ないかもしれません。

これを前提におっさんの妄想として読んでください。


基地局単体の送信出力が40Wそこそこな点は良いとして

  • 方向を選択的に決めて選択的に放射可能(4Gでも使っているMIMO)
  • 電波自体が短距離しか届かないなので送信機が彼方此方に存在(高周波の減衰対策のため、多数配置が必須)
  • 物体はスルーレート[V/s]で反応が上がってくるので同じ電力なら高周波の方がより感度が上昇

この3点については確り検証せんとヤバイと思う次第。


普通に日本人的発想で設計するならばミスがない限り人に危害加えられない様に作り込みます。

そして、デスマヨロシク、生贄も盛りだくさんの総当たり作戦的な検証をしてくれる事間違いありません。

(日本の携帯業界なので、世間の噂で言われている意味とは違った意味で頭がおかしくなってしまった人間は相変わらず排出しているでしょうが…。)


しかし他所(お隣とか)は兵器運用できる様に組む可能性(つうかソレが標準仕様)も捨てれん訳で、5G以降は海外に依存するってのは超危険と思わざるを得ない。

この様な視点に立つと色々安全保障を考えさせられる訳です。

普通は通信時に同じ端末に向けてガンガン最大出力の電波放射しない・する訳が無い・安全上停止させるのですが、悪意ある奴が作った送信機はそれができる可能性が十分にあるとなると話は別でして…。


40W言うても馬鹿にはできんのでして、強力なハンダゴテや蛍光灯がソレぐらい。

正直熱いとか言うレベルではない模様。表面だけなら一瞬で焦げますね。

因みに脳みそで20Wそこそこです。こっちは血管と血液でガンガンに放熱して冷やしてる水冷仕様でございますが…。

電磁波は大体1GHz超え始めると水分でエネルギーが吸収され始めます。浸透がどこまで行くか?っていう点は色々と検証が必要ですが、携帯が昔『小さい電子レンジ』って言われていた危険性の話を思い出してください。あの時の携帯電話の電磁波出力とは比較にならない強度の電磁波(2桁ぐらい上)で、1桁上の周波数帯の電磁波がスポット的に飛んでくるのです。電力の強さとスルーレートに合わせて感度が上がる話と合わせて3桁増の攻撃力です。

因みに、過去に電磁波を直接当てる兵器を作るという話はいくつもありまして、国外のメーカーが製作・設置した場合は当該国の利益のための兵器運用な状態になりかねない危険性があることは覚えておいて欲しいです。


MIMOで作る電波の選択的放射なので、実際には絞られた点で受ける事はあり得ないです。しかしある程度絞り込まれたビーム状で飛んでくるってのは大いに配慮せねばならない。

普通のサービスを開始できる頃には、受信点に対して送信アンテナ基地2〜3個以上の送信区域に入ると思うので、集めて40W程度っていうのは強ちあり得ない話では無いかも知れない。


電力自体は大した事が無いので電子レンジのような現象は恐らく起きませんが、スルーレートに応じて物体の感度が上がるって点を配慮すれば、新しもの欲しさに飛びつかず、国外メーカーが作った奴は基本近寄らない、例え国内メーカーでも検証が微妙。

受信機持っていた時点で通信可能相手と判断され、MIMOでの送信ビームの方向になるので攻撃対象になりかねない。なので、ちょっと遠目で様子見るのが正解なのかもしれない…なんて思う今日この頃。

国外メーカーを使用と言えば日本だとSB系列が中共製の使用を予定していますねぇ…。


ただ一つ間違いなく言えるのは、対策してない古いペースメーカーはヤバいだろね…。

大事な事なので2度言っておきます、このブログに書いていることは全て私の妄想の世界であり、現実とはあまり関係ないかもしれません

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

2020年9月6日日曜日

微摺動摩耗に気をつけろ!

おはようございました。
最近暑くてくたばりかけておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
先日、広島県の技術士会において、
『電気電子部門の技術者が行える投資平準化活動と経営安定化への寄与について』
というお題目で話題提供させていただいたのですが、相変わらず具体例出すときの口は悪いわ、普通じゃやらないことをサラッと当然のようにやってるので、基礎知識無い人が大混乱するわで一部の方々には大きく意見の分かれる内容だった模様。
普通じゃやらないことをしなければならないほど厳しい状況ってのは本当に拙いです。
余力・安全マージン削っているって事と同義語なので、一歩足を外したら即大惨事です。
ある程度の余裕が必要ってのを分かってくれる経営者が上に立っていればいいのですが、そういう会社ってあるんかな?と心配する今日この頃です。
ビデオ撮影しておりますので、恥ずかしい話をしている姿を見たいという方はご一報ください。(多分これを見てる方で私の素を知っていて連絡先を知っている人じゃないと堪えがたい内容だとは思うので、あえて連絡方法は記載しません)

さて本題、
最近私の周辺で起きている故障事例の中で多いのが
『コネクタ内での接触不良』
10年ほど経過したコネクタ類で、なおかつある程度の振動が起きている箇所で起きる問題です。

言葉で言ってしまえば微摺動摩耗ってものになります。
コネクタの内部は金属同士がしっかりと結合している訳でなく、バネで端子同士が接触しているため、周囲の振動でいくらか微小な移動が発生します。
その微小な移動が起きるたびにコネクタの内部で接触している金属部分が磨耗したり、荒れて酸化膜が分厚くなります。
その結果、接触不良が起き、コネクタを刺し直しても正しく信号が通らなくなります

ちなみに私の仕事以外では自動車に用いられている機器のコネクタでこれが発生したものがありました。
当然のようにコネクタを外してそのままリード線直付のシール材で振動保護をする羽目になりました。
仕事周りは15年を超えた装置類で結構頻繁に起きていて、価格にしたらかなりの損失です。
こちらは殆どが丸端子化して対処しています。

この問題は振動が無ければ起きませんし、振動が起きるものでも金メッキが分厚いものでは問題になることは殆どありません。
ですが、一般的な単純なニッケルメッキのものは結構頻繁に発生します。

またコネクタの種類で随分と発生確率が変わります。
ロック機構がついていても、多少挿抜方向に動くものがあります。
その手の物はどうしても劣化が見られます。ですが、接触部の振動を受け入れない強固なコネクタであれば、発生はほぼありません。

皆様におかれましても、いきなり装置が動かなくなったのであれば、基板や構造部品だけでなく、コネクタという点にも着目すると問題解決の糸口になるかもしれません。

また、装置に組み込む際のコネクタについては『振動のある部位か?振動(微摺動摩耗)に強いコネクタか?』という観点を取り入れることをお勧めします。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。