おはようございました。
先日のLCD化したネタに続き、我が家にある骨董品ともいえる測定器HP3563Aの話です。
LCD化する際に基板からの出力でR,G,Bの信号が出るようになっているのですが、VとHの信号が出力されなければアナログRGBモニタに出力をすることができません。
つまり、2つ出力が必要ですので、出口を増設します。
リヤパネルのXがR、YがG、ZがBになっています。内部を見てみると、その下側に若干の余裕がありますので、そこに増設することにします。
先ずは養生です。
ドリルで穴をあけるので、アルミの屑が飛散して大惨事にならないように対処します。今回は屑が飛散して内部に侵入しないようにマスカーで保護しました。
そしてドリルでΦ10mmの穴をあけます。
2mm→5mm→8mm→10mmのように、数段階に分けて穴を開けます。そうしないと、結構汚い穴が仕上がりますよ?
穴を開けたら面取り用のドリルで軽くバリ取りをします。
養生部を丁寧に剥がして掃除をします。
その後、コネクタとケーブルを付けたBNCコネクタを付け、基板のV・Hそれぞれに接続をします。
基板に刺さる適切なコネクタが無い時は、デュポンの2.54mmピッチの2ピンのメスコネクタでもいいし、適当なコネクタでも問題ありません。コネクタを付け替えるのもありでしょう。
コネクタを付けたら、
アルコールで脱脂後に何を接続すべきか?のラベリングをします。
BNCタイプのRGBケーブルを接続します。もし、この手のケーブルを持っていない場合は、D-SUB15ピンのコネクタを増設し、そちらに必要な信号を繋げることをお勧めします。
私は20年ほど前に買ったものが残っていましたので、それを利用します。
20年後に使うために買っただなんて、物凄いフラグ回収だなオイ!
電源を入れて正しく表示されたたら無事完成です。
これで大画面で測定状況を把握することができるようになりました。
プロジェクターで表示することもできます。
この機能を使えば、
- 電源のインピーダンス測定の学習と実演
- 電源のPSRR(電源ノイズ除去比)測定の学習と実演
- 電源の適切な制御設計とコンデンサ設計の学習と実演
- サーボシステム・制御応答等の性能評価・制御設計の学習と実演
- 圧電素子評価と実演学習
- スピーカーと周波数特性評価と実演学習
- 市販製品の周波数依存性性能評価と実演学習
こういった勉強会を開催することができるようになります。
折角ですから、数十年後に厳しくなる予定の老眼対策と言わず、教育のお手伝いに片足突っ込もうともいます。
もしこの手の個人レッスンが必要な方はご相談ください。
ご質問はこちらまで。
ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。