2024年1月8日月曜日

PLZ-152WAのカレントモニタはノイズが酷い件について

さて、PLZ-152WAのカレントモニタはノイズが酷い(主にPSRRの問題で、商用周波数)という話をしたと思いますが、じゃあ一体どれぐらい酷いの?という話が出てきます。

世の中には高調波とノイズを含めた比率を表す指標として、THD+N[%]という良さげな指標があるので、それで表してみたいと思います。



さて、これが負荷が1[A]程度の時の代表的な測定結果です。

測定器自身の精度があまり良くない組み合わせでしか測れていないので、結構微妙な数値ではあるものの、凡その傾向をつかむには良いと考えています。

見ればわかるとおり、THD+Nは低い周波数から10[%]台でして、結構ノイズ交じりの信号が得られます。

そして、10[kHz]あたりでは25[%]程度まで上がり、その後急上昇です。

なので、10~20[%]のノイズが混じってもいいならという条件付きで、実使用は10[kHz]位迄が妥当なところです。

しかしこの電子負荷は増幅率に難はあるものの、100[kHz]ぐらいまでは少しばかり負荷を振ることができる特性があります。

電源にとって、10[kHz]~100[kHz]っていうのはコンデンサと制御の重なり・競合を調査するのには非常に重要な帯域でありますから、実にもったいないです。

なので、素直に電流プローブか、専用の電流測定機能を準備することをお勧めします。

まぁ、それか20~30[kHz]位迄しか信じない!と割り切って、周波数特性分析器の精度に期待するか?のどちらかです。

私はこの程度の傾向観察ごときで確度・精度云々のガチ物に心配をかけたくないので、素直に周波数特性分析器+テクトロニクスの電流プローブという大人げない装置を準備して挑みたいところです。

皆様はどうされますか?


え!?

『測定自体をする気もないので、どうされますか?じゃねぇYo!?』

ってことで、今日はここまでにしたいと思います。

皆様の快適な測定ライフが実現されることを祈念しております。


ではでは、今日はココまで。

またの機会に会える事を楽しみにしています。