2020年2月11日火曜日

三脚用のネジ穴は結構特殊なので、冶具を自作するしかない場面が多い

おはようございました。

作業の都合で色々撮影する際にスライドレールを使うのですが、よく使う方式の3脚の上にスライドレールってのが厄介で結構不便だったりします。
3脚自体が自由度が高い都合上、結構ゆるゆるになっていることもあって、そのまま3脚の上に乗せたのでは簡単に揺れてしまうのです。
ココは山陰。結構風が強くて暴風警報が鳴ることもしばしば…。大阪だったら平気で学校休みだな…。

という事で、我が家には水平を出すレーザーの墨だし器がありまして、その3脚はかなり頑強でこれを使えばいいのではないか?と思った次第。
しかしながら墨だし器とスライドレールのネジはかなり違うので、固定冶具を作成して固定しようと思った次第です。

さて、先ずは墨だし器用の3脚。
ブラケットの厚みは10mm必要そうです。
ネジは『5/8-11UNC』
13.5mmのドリルとタップを購入しました。

さて、次はスライドレール。
『Neewer 炭素繊維カメラトラックスライダビデオスタビライザーレール』というAmazonでポチった奴です。
ずいぶん前に購入した奴ですが、ネジ部分がこんな感じになっています。
スライド方向への力を受け止めたいので、固定は横についているネジ『1/4-20UNC』×2で実施しようと思います。
M6のネジと似ていますがピッチが違うので入りません。ワッシャ類はほぼそのまま使えます。下穴は5.1mmを用います。
ちなみに上中下に空いている穴は『3/8-16UNC』 下穴は7.9mmか8.0mmで良いでしょう、こちらは今回使いません。

という訳で、ブロックの材料は手に入りにくい上に加工もちょっと厄介な地域ですので、5mmの板厚のアルミ板を2枚使って作成します。

先ずは5mmの板を半分に切り、4隅にネジ穴をあけ、サラネジで固定します。
とりあえず2枚で10mmという事で今回はM5-10mm で実施。
そして中央に13.5mmの穴を開けます。1発で綺麗に空く訳が無いので、3~5mm、8mm ぐらい…という風に何段階か分けて穴を開けます。そしてタップを立ててしまいます。
タップを立てたらバリ取りを行いましょう。私は専用の刃を持っていますが、タケノコ(ステップドリル)あたりで軽くなでると綺麗に取れます

そして、1/4-10UNCのネジ止め箇所2か所に3mmぐらいの穴をあけ、重ねていた板を1枚ずつに分けます。
そして天板に近い方は1/4-10UNCのネジを切りたいので、5.1mmのドリルを通し、タップを立てます。

バリを取ったらネジをはめてしまいます。
今回はAmazonでポチったネジを使いました。

次にもう一枚の方はネジの留め具が十分に回る大きさの穴。今回は16mmが必要なので、ホールソーを使います。
半分ぐらい掘った所で裏から掘ると、バリが少なく綺麗に仕上がります
 穴が開いたらバリを取って、再度1枚に合わせます。
もし、今後改造する気が無いのであれば、ねじ止めだけでなく、接着してしまった方が良いでしょう。
組み上がったら完成。

これをスライドレールにつけて…。
もう半分の大きさでもよかった気がする今日この頃…。

 無事、3脚に載せることができました。
これで風が吹いてビデオカメラがゆらゆらすることもありません。
撮影作業がはかどりそうです。
あぁ、こんなにがっちりしたものを作るなら、欲張って1200mmのスライドレールにすればよかったかもしれない。
当時はレーザーの墨だし器+3脚とか持ってなかったからなぁ~。ちょっと欲張らなかったことに後悔。
まぁこの動く幅の問題はそのうち考えましょう。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。