2020年7月12日日曜日

家が高度に電化しつつあるので停電対策を講じることにした

おはようございました。

我が家はIHなりエコキュートなり、プロパンが高いという理由(だけではないですが…)で電化しつつあります。
過去、ガスというエネルギー供給源があったためあまり気にしていなかったのですが、電話回線も光だしヤバい…という事で、災害対策で導入している発電機(エネポ)を使って単相の3線200V系の一部も稼働できるようにしてしまおうと思った次第。

エネポの出力は900VAと低いですが2台繋げれば1800VAと結構な出力が確保できますし、ハイブリッド車のコンセント付きの物を用意すれば結構な時間電源供給が可能となります。
(…素直にV2H導入しろよ!という話は追々導入するとしての話)

最近はV2Hも安価になって、30万そこそこで本体が買えますから、『ハイブリッド車と本体を購入する金さえあれば』気合い入れてこんなものを作る必要も無いのですが、景気対策のための身を粉にして生きることを信条としている事から夜越しの銭は持たない主義の私、そんな余分な資金などある訳もありません。

という事で、200V系と赤・黒両相100Vの3系統において制御電源も欲しいと欲張りな私は、素直に単相電源から単相3線式に変換して、そこからさらに分電盤内に配線して置く運びにしました。


先ずはトランス。
100V→100V、もしくは単相3線式なんてマニアックなトランスなんてそうそうない…と思ったら、案外といくつか候補がありました。
1台で単相3線式の物もありましたが、若干価格は高め…。私は超貧乏人なので、素直に単相2台で進めることにします。後々の事も考えて最大負荷時の最高効率も考えたのち、1500VA2台で進めることにしました。
スワロー電機製のSB11-1500Eを選択しました。
次に分電盤の改造。個人的にはユニカットみたいな奴を突っ込みたかったのですが、最近の分電盤はブレーカーから後はそのまま銅バー接続なので、加工が面倒な事になります。
そこで妥協点として系統連系用のブレーカーを仕込むことにしました。
ついでに離れ小屋への送電線を単相3線で送れるように改造しときます。

そして、トランスを洪水時に浸水するのを配慮して屋根裏に仕込みます。運よく良さ気な檜のスノコが100円均一で売っていたので、こいつを購入して取り付けることにしました。
勿論スノコとトランスはM8のネジでガッツリ挟み込んで締めています。これでよほどの事が無い限りは地震でトランスが外れることはないでしょう。そして取り付け後にトランスの入力側を20m近い3.5sqの電線の先にコンセントを付けたものを接続し、出力側を分電盤側の系統連系用ブレーカー、そしてアースをそれぞれ接続します。
反対側には発電機に直接つけられるよう、コンセントを取り付けます。
屋根裏から簡単にケーブルを取り出せるように玄関裏にケーブルを仕込むことにしました。


そして仕上げに動作確認、お手持ちの電源PCR-500Mを使って100Vを入力し出力確認をします。
赤相黒相ともにしっかりと良い感じで出ています。
差動出力(200V)を計算機能で出してみました。赤色がその波形です。
これらの結果から予定通り単相3線が出力されています。位相差もなくばっちりです。

さて、電源側


何もせずとも1Aぐらい流れていますし、励磁による損失は37W近くあります。3kWのトランスと同じなので、1.2%の損失は必ず出るという事はまぁ仕方ない所でしょう。予定では750VAぐらい使えるだろうと踏んで作成しているので、予想よりはマシな状況と言えます。
勿論エネポ買い増しやより良い発電機を導入したら出力制限掛けながらとはいえ200V系もほとんど難なく使える範囲を期待していたりもします。
なんにせよ、数年後のV2H導入まで持てばそれで良いです。

という事で我が家は停電時にちょっとの間なら電源をあまり気にせずに生活できる環境が整いつつあります。井戸水ポンプもこれで動くので水源も安心でしょう。

皆様におかれましても、真面目にコツコツと災害対策を実施していただければと思います。この世に魔法の言葉や呪文はありません、地道な活動がいざというときの成果につながります。使わない方が良い設備は使わなくても良い設備ではありません。運よく使わなくてよかったら寧ろ安心すべき設備だという事を覚えておいてください。

私は電気屋なので、電気屋らしく電気は安心して使えるようにしておきました。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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