2019年11月24日日曜日

HP3563Aに続き、HP3562A修理にまで手を染めてしまう

おはようございました。

我が家には10年ほど前に我儘で買ったはずのHP3562Aという周波数特性を測る装置がありまして、こいつが2年も経たずに壊れたために…
  • アナログディスカバリーを買う
  • やっぱり分解能的に厳しい&ついでにデジタル物も繋げたいのでHP3563Aを買う
なんていう散財をしてしまっている有様なのです。
で、何が壊れたかというと、ディスプレイ表示に関わるメモリーボードの半導体が劣化限界付近に到達し始めたらしく、表示が暴れる、メモリーの内容が壊れるなどなど…と散々な状態にありました。
世間様では半導体の寿命は永久的に大丈夫的な事を宣う頭の残念な方々がおられますが、基本的に有限寿命部品です。電流や熱等で不純物の拡散が進み、金やアルミや銅などの接合部が変化・損傷し、増幅率や伝達率、漏れが変化し、設計基準値という一定の閾値を超えると故障の症状が現れます。
代表がLEDです。熱で拡散して一気に発光効率が下がってゆきます。
特にヤバいのがフラッシュROM(SDカードとか、USBメモリとか)。これらは破壊しながら書き込んでいるし、電源繋がずに暫く放置すれば中身のデータは消えます。
そういう基本的な事も分かろう・勉強しようとしないのに自称電気の専門家を語っている輩の多いこと…

さて、本題に戻し、故障症状の話題です。
表示だけならソフトだって作ってしまう歌って踊れる電気屋らしく、操作系自体PCで組んでしまって、GPIBから叩けばいいか…と『それ、もう1台丸々設計した方が早くねぇ?』的な事を考えるわけですが、GPIBから吸い出したデータはバグだらけで、通信しないこともしばしばありました。

比較的落ち着いた状態でもこれ、

海外のサイトでは、CPUボードのRAMが死にやすい話が出ていたので、調べてみましたが、今のところ大丈夫でした。今のっかっていたのは日立製のメモリーです。
あれ?この時期の日立の半導体って、某社の製品を購入して検査し、一定基準以上の良品だけリマークして出荷するとかいう謎選別品なので…ゲフンゲフン!!!
ん?それはロジックICだけの話でしたっけ?
※きっと、信頼を得るためのマーケティングだったのですよ!(違

電源か?と思い、色々追っかけましたが何もなし、ついでに2週間かけてチマチマとコンデンサ打ち直して終了。
その後信号自体が怪しいと分かり、色々追いかけたところ、原因はこのメモリーディスプレイ処理ボードでした。

そんな中、逃げの一手として、冷凍庫に1時間ほど突っ込んで、サーマルショックを与えてで何とか動かすという荒業で暫く凌いでいたのですが、いい加減面倒という事で、捨てるのももったいないし、何とかしたいな…と思った先で見つけたのが、eBayという何でも屋なサイト。
先日のHP3563AのLCD化だけにとどまらず、半ば諦めていた『測定器の基板単体』まで扱っている業者もいる模様です。
Amazonではどうもマニアックな代物は取引されていないし、ヤフオクも大概コアなものが無い、ならばと探したら、出るわ出るわ宝の山…。
良さげな基板が98ドルだったので、ついカッとなってポチってしまいました。
日本人からしたらドルだと数字的に小さく感じますが、1万円ちょっとですからね、かなりの漢気が必要です。

そして発注から2週間後、来ましたよ!イスラエルから!!!
早速組み込んだら、安心のいつものチェック画面に戻りました。
試験はすべてパスしています。


既に使い勝手のいい3563Aがあるので2万円ほどで売りに出そうか?
それとも斜め上のLCD化に走ろうか?
少々悩むところですが、しばらくは予備機として持っておこうと思います。
折角手間暇かけてコンデンサを殆ど換装した機器なので、捨てるのにはちょっと惜しい。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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