2019年9月16日月曜日

NCP13はスタビライザーブッシュで異音が出るので定期交換してください。

おはようございました。
VitzのNCP13及びその近い型式の古いトヨタ小型車のフロントスタビライザーブッシュは結構強引な作りです。
そのため、数年たつと、乗降時に『キー』と音が鳴ったり、運転時に『ゴリゴリ』音が鳴ったりしてきます。
今回も鳴り始めたので、ディーラーに点検ついでに変えてほしい箇所としてと頼んだのですが、より詳しい状況を確認できないと簡単には交換してもらえないらしく、
『金払うって言ってんのに面倒くせぇ奴だなぁ~!じゃあ、自分でやっちまえ!』
と暴走した次第。
乗降時に音が鳴るならサスペンションのアーム類、ダンパーの摺動部、バネの接触部大凡そこら辺です。

今回はアームに取り付ける部分に挟む大型のリテーナーが擦れて音が鳴る状態です。よくあるパターンです。
結構高めの音がした=周波数が高いので、リテーナー周りだと容易に推測できました。

ゴムの弾力が失われて押し付けが弱くなっているのでしょう。
元々かなりの曲がった強引な取り付けなので、少しでも位置がずれると擦れやすくなるのです。

さて、作業の話。
狭い所にゴム部品で強引に連結を行うレイアウトにした結果、ゴムに負担をかけやすい構造になっています。
ゴムは外部環境下において嫌でも劣化する部品ですから、何とかしたい訳です。
何とかしてボールブッシュが取り付けできないか?と思ったのですが、どうやらサイズ的に厳しくて、フロントのドライブシャフトに当たってしまいます。

直線式のボールジョイントで仮に組んでみたものと、正規のリンクのサイズ的にはこんな感じです。
そのため、どうしてもドライブシャフトに当たってしまいます。
どうやら簡単に手に入る市販品でポールジョイント化は難しいようです。
仕方ないので、従来品の新品交換で妥協することにします。

先ずは外すところから始めます。
ネジは12mm、シャフトは10mmです。メガネレンチや平たいラチェットレンチがあればそちらを使った方が楽です。
 外してみたところの写真です。
新旧比較したらわかりますが、 かなりゴムの厚みが違います。
組むときはゴムを侵しにくいグリスを塗り付けて組みつけましょう。
 組む際は左右を配置後、下側から組んでゆきます。
ゴムの厚みが大きいため、上側のナットが嵌りにくいので、タイヤを上げながら組むとよいでしょう。

そして、こちらが完成状態。
アームの下側のリテーナーがかなり斜めですが、正常位置に嵌め込むとこんな感じの位置関係になります。だからこそ、劣化したときに音が鳴りやすい訳です。

という訳で、さらっと試し乗りしてみました。
足回りでセッティングを煮詰めてみたことのある方は、軽く乗ってみた感じですぐに違いが分かるレベルに改善されます。
初期の挙動が物凄く滑らかになりますので、ぜひ定期交換をしてくださいね。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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