2018年8月15日水曜日

絶縁保護具の自主検査を忘れずに行いましょう

おはようございました。

最近現場系・電気系のネタがないと悲しみの皆様、お待たせしました。
偶にはまともに働くぞ!ってところを見せようと思います。

さて、電気系の現場では、感電防止という安全のために安全保護具が必要になります。
え?使って無いって?
それは法令違反が日常茶飯事の少し前の会社と一緒…(違
使い勝手悪いですが、法令違反だけじゃなく、命に係わる問題なので使いましょうね。

さて、この安全保護具、

  • 電気用のヘルメット
  • 絶縁手袋
  • 絶縁長靴
  • 絶縁衣
  • 絶縁マット
  • 絶縁工具

などなど…様々な種類がありますが、自主検査をせねばなりません。
ざっくり言うと、6か月に一度、低圧は1500Vac、高圧は10kVacの1分間耐圧試験をかけて、何の問題も無い事を確認せねばなりません。

どうすればいいのか?日本ではJIS T 8010に準じて試験すればいいのですが、これどうやってすんの?と思われる方もいるでしょう。
しかも試験機は汎用性無い癖に軽く100万超えるし、水槽だけで20~50万円しやがる!!と憤っておられ、しぶしぶ外部の機関に任せる(もしくは法令違反・即死上等で検査しない)方もいると思います。

そんなあなたに簡単にできる方法を公開したいと思います。
買ってくるのは、

  • 90リットルのごみ箱
  • 大きな樹脂製の桶
  • 釣り糸か樹脂のチェーン
  • 洗濯ばさみハンガー
  • ステンレスの網
  • VP菅とティーズ
  • SUSの丸棒
  • お風呂の栓用のSUSチェーン
  • マットをするならステンの板

これだけです。工具が揃っているなら2万円でお釣りがきます。
ヘルメット4個ぐらい試験を通す費用で作れちゃいます。
尤も、それよりも、何時でもできるという時間軸の方がより重要なんですけどもね…。

作り方は簡単。ごみ箱や桶の内側にステンレスの網を張り付け、VP菅でSUSの丸棒を支える土台を作るだけ。


そしてこいつらをこんな風に組み上げます。




たったこれだけです。簡単でしょ?
ヘルメットは水面からつばまで3㎝、
手袋なら開口部から水面まで低圧が3㎝、高圧で5㎝が目安です。
工具も同様に水につけて周囲の水面がGND、金属部が電圧の印加部として計測します。


もし、マットを試験するなら、SUSの板に電極を付けたものに、水で濡らした薄い布地を挟んで試験できます。最後に重しを載せたら準備完了。
高圧なので、この時の最小沿面距離は5㎝ですね。


後は10kVと1500VのAC電源と電流計(+過電流保護機能)があれば実施できます。
ですので、耐電圧試験機やVCB試験機をお持ちであれば、簡単に自主検査ができます。

リレー試験機をお持ちの方はムサシインテックで使えるトランスが買えますが、持っていない現場の方はこれを機に試験機ごと買ってしまうか、菊水電子のTOS5101辺りの購入を考えても良いかもしれません。
現場の仕事、故障修理後の確認作業などがずいぶんと楽になりますよ。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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