2016年9月25日日曜日

採用は場面によって変わるもの

おはようございました。
最近の仕事・採用の方向性に問題があるように感じたので、愚痴ってみようと思います。

少々偏った言い方ですが、日本の技術職という環境において、

  • 新卒採用は計画性のある経営
  • 中途採用は経営方針の失敗を埋める一手

です。
そのため、採用方法も選考方法もその基準も大きく異なります。
この差は大きいのですが、意識されない方々がとても多いように感じております。
特に、中途採用

先ずは自らの経営、方針、組織の運用がうまく進んでいないことを認めるところが出発点ですので、その点を抑えねばならないのです。
会社の忠誠心という観点から、中途採用は新卒採用以上の忠誠心は得られません

良い成果物は掛け値なしの自己実現にあります。
必要なのは、良い企業に必要なのは安心した生活環境と、長い時間をかけて提供した生産に対する対価です。
そもそもそれ以前に、会社が社員第一を考えなければ、忠誠心もへったくれもありません
客が第一とか言って、クレーマー相手の商売をやらせている時点でかなり怪しい。
この点で大体の企業はアウトなような気がしますが…。

それなのに、なぜか会社への忠誠心を問うおバカさんがとても多いです。
対価も何もまだ渡していない、むしろ、相手の時間を拘束して相手に負の財産・投資要求を強要した立場なのに、何奴隷に成れと言っているんだ?採用する気ないだろ?

ここを抑えねば、間違いなく中途採用は失敗、若しくは、徒労に終わります。
今足りていない人員の補充を中途採用で埋める…なんて安易な発想は控えるべきです。
人の力ではなく、技術力で伸ばせなかったという事態が、今の会社の惨状であることを認めるべきです。
そんなものは、新卒を鍛え上げた方が忠誠心も高く、要求に近い人員を準備する事が可能になります。
中途採用で得られる利点を整理しましょう。
主に狙うべき利点は、

  • 会社の空気を変える
  • 新しい知見や技術を導入する
  • それらの融合に拠って、軽いイノベーションを起こす
  • 社外に対して遅れている差を埋める
  • 重要な位置づけの人員に対して、意図しない失策(退職)・不幸による欠員の補填
何にしても、中途採用は圧倒的な格差を生み出すか、失策の修正の何方かでしかありません。
最後の重要な位置づけ人員に関する事項なんて、俗人的な問題は最初から潰しておくのが定石です。
中途採用は会社の運営上の問題であるのは、認めざるを得ないでしょう。
おまけに中途採用は応募してきたからといって、必ず入社したいわけではありません
採用側の会社が業界1位でない限りは、近い職種ならば何処でも構わない場面が多いです。
つまり、中途採用は相手が競合他社に行く可能性もあります。
社会人経験の如何によっては、立場が逆転して、相手が上手で選択する側である事もあります。
業界によっては、相手が客の立場であって、自社製品の技術的評価に繋がる事すらあります。
ですから、場合によっては守りの一手を配慮して採用を考えねばならない事もあります。
それなのに、自社の仕事の欠員補充の多いこと…。
中途採用を求人しているのに、求めるものは自社の仕事の延長線上の業務とか、頭おかしいんじゃないのか?

中途採用に於いて、下手な採用方法は採れません。
中途採用をする意味は何ですか?
この意味を理解してから、採用方法の一歩を進めることをお勧めします。
ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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