2020年3月17日火曜日

電子基板の検品って動作確認だけではないので目視も重要ですよ?

おはようございました。
最近色々と手を広げてしまって、それが仇になり、ちょっとワタワタしています。
おかげで時間が無い‼と、うれしい悲鳴。
ただ、同時にやりたいことを片づけるための資金(研究開発費)もない!
と、こちらは悲しい悲鳴なわけで、会社で真面目に働けないなら趣味で…なんて思ったのが仇となっている模様。
私の関わっている電気・電機業界というのは医療分野と同じ規模で研究開発投資が成されている業界な訳でして、そこで個人の資金力で…というのは、やはり厳しいものがあります。

やっぱ、絶対的な資金力というもののためには、研究開発させてくれる会社に属するしか無いものなんでしょうか?
でも、その会社という組織の老害様たちが毎度の如く何かしらの邪魔建てをしてくれる訳で…。
まぁ、暫くはネタに困らない会社に片足突っ込んで属しているので、できる範囲で推してみながら、公的に副業が認められるか?研究開発をある程度やらせてもらえるか?機会をうかがう事にしようと思います。
それまでは自宅の離れ小屋が作業場です。

さて、そんな無駄話はさておき、近年のハイテクとはかけ離れた一部のインフラ業界では、昔ながらの基板(なんと、未だにZ80が載っている)にお世話になることが多く、その基板もまた、時々不調になるので、メーカーにて修理をお願いしていることがあります。
まぁ、当然ながら雑い作業で適当に対処されて返ってくる訳ですが、その中でもかなり酷い事例があったのでご紹介。

某標識に使う基板のなのですが、修理で返ってきたものを交換しようと開封した矢先、目視で異常を見つけたので急遽自宅にて修理を行う事にしました。
基板はコイツです。
おい!修理出して戻ってきた製品じゃないのかYo‼
そして、これが破損個所の拡大図。
 あれ、基板修理で○○万円かかっていませんでしたっけ?これ…。
言い値の金をとりながらも、こういう見た目で直ってないものをよこすだなんて、K〇IT〇さんは噂通りの素晴らしい会社だなぁ~なんて思ってしまうのでした。
まさか、こんな便所の落書きのような場所で検品不良を
m9(^Д^)プギャー
されるなんて思ってもみなかっただろうけど…。

大事な事なので言っておきます。
 このブログに書いていることは全て私の妄想の世界であり、現実とはあまり関係ないかもしれません。
大事な事なので、もう一度言っておきます。
 このブログに書いていることは全て私の妄想の世界であり、現実とはあまり関係ないかもしれません。

まぁ、直ってないもんは仕方ない、時間がもったいないので手前で安全な状態にするべきと思ったのですが…。

現職は電子回路の事に詳しい人が少ない会社、しかも静電対策すら無い様な酷い有様なので…
『動くんだろ?とりあえず取り付けて電気入れて動かせ!』
という声が出る始末…。
 いやいやいや、そんなことして下手したら、電源も基板も全部死にますって…。

補足:
破損個所はバイパスコンデンサです。
生の電源(おそらく12V)が乗っかっているので、電源が短絡故障になります。
この基板の電源は5Vやその他電源との混在基板で、なおかつ他の電源は別供給な構成です。
電源シーケンスの都合上、片方が死にかけの状態はあまり想定していない基板なので、色々波及して損傷を受ける可能性がります。
また、故障状態の電源によって一番厄介な電圧に落ち着いた場合、ロジック系の回路が一気に壊れかねない。
今仮に動いたとしても、屋外の結露が起きかねない環境で使用する基板です。
ですので、割れたセラミックコンデンサの電極間が湿気て緩い短絡を興して動作不良を発生させることは容易に想像できるので、早朝や深夜、悪天候条件下での呼び出しが約束されます。

という上記の話をしても誰も分かってくれそうもないので、とりあえず軽く
『髪の毛よりも狭い範囲で電極が向き合っている場所が電源として露出してるんですよ?湿気ただけで壊れますって…』
と、当たり障りのない言葉で説明し、
『私の手持ちで良いですから、部品はタダで供給しますし、1時間もあれば直りますから。』
と、甘い言葉で強引に自宅で部品交換するに至りました。

外したコンデンサがこちら。0.1μFのセラミックコンデンサです。
おそらく隣のEPROMを換えたときにでも壊してしまったのでしょう。
 せっかくなので、1μmぐらいまでなら余裕で見ることのできる光学顕微鏡で拡大してみてみましょう。
割れたところはこんな感じになっています。
 そして拡大図
中央が誘電体、その端に成形された薄膜の金属導体が見えると思います。
かなりの精度で粒が揃っているので、焼き物の微細加工ってすごいなぁ~というのがよく分かると思います。
そういえば、近くに村田製作所があったので、見学できればしてみたいなぁ~なんて思ってみる次第。

という訳で、タダではんだ吸い取り器やはんだごてなどの設備と技術の提供、さらには手持ちの部品提供という支出が出ました。
しかし、代わりに破損品が頂けたので、セラミックコンデンサの断面を顕微鏡で拝めたという副産物が得られました。
まぁ、折角なので、こういう他分野の努力の片鱗を見る機会はそうそうないと思いますので、コンデンサ屋さんもがんばってるんだなぁ~というのは共有しようと思った次第です。
決して、m9(^Д^)プギャー
したいと思った訳ではないですよ?念のため。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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