2015年10月4日日曜日

技術を育てる事を棄ててしまった社会で貴方は生きる道を見つけなければなりません

おはようございました。
EUの詐欺商法がようやく表舞台に上がり始め、今まで私が声を大にして
『ISO詐欺商法、昼から酒に溺れるキチガイ、たまにしか働かないのに金だけは持っているのはおかしい』
という様な内容を遠回しに騒いでいたのが、ようやく周囲にも理解が得られ始めました。
規則や規約を周囲に対してだけ強化して、自らは規約や規則を守らない組織の在り方というのは、何処かで破綻します。
これ、今の日本組織も一緒ですよ?飛び火していない今のうちに対処しておきましょうね。
今回は、調子に乗り過ぎシナ(コンペー)潰しの為に亜米がEU経由の制裁カードを切っただけの気がしますが、日本の経済戦みたいなインテリな陰湿苛めが性に合わないので物理戦争をしたがっている方々の話はさておき、本題です。

最近は日本における重たい開発=核に近い開発に携わるのは、殆どが派遣社員です。
え?と思われるかもしれませんが、JAXAや零細企業以外、下手をすると中規模の企業ですらそれなりに濃い開発業務に関われるのは派遣社員だけであったりします。

残念な事に、正社員は実際の泥臭くて面白い開発には携われないのです。
じゃあ、正社員は何をしているの?となりますが、

  • 進捗報告の会議要員
  • 開発に関する言い訳をプレゼンするハッタリ会議要員
  • 如何にハッタリをバレない様に誤魔化して進めるのか?資料(主にパワーポイントと希望的観測の未来予想図)作り
  • 会社のイメージ向上の為にボランティア活動
  • 無駄に積み上げられた重たい事務処理とその修正作業
  • 試験対策の賜物で受かってしまっただけの使えない新入社員の地道な人としての生活教育
  • 入社10年近い人としての教育が終わった中堅社員への技術教育
  • 技術の無い社員が生み出した失敗作のフォロー

ね、どうやったって開発をする暇なんて無いでしょ?
この自体ががどのような結果を生み出すか?

手痛い現代で働く企業戦士の方々はもうお分かりだと思います。

1990年代以降、バブル期の影響で実際の日本社会において確実に開発に関する能力低下が発生し、その結果として一人当たりの生産能力が著しく低下してしましました。
何もしなくても、負の生産をし続けていても、お零れに預かることができたというのは、堕落しか生みませんでした。
そしてその堕落は、今もなおその影響が強く、日本自体の生産性を壊して、社会全体のパワーバランスを大きく崩しています。

その結果、日本国内の資本主義の大前提であった“人の人格に期待するという構造が崩壊しました。

この結果、日本が崩れたらどうなるか?そろそろ見え始めてきましたが、世界皆の貯金箱(という名のキャッシュディスペンサー)である日本の金払いが悪くなり、能力の支払いも悪くなり、それに期待をしていた先進国と言われる方々が主催して経済戦争や代理戦争が始まりました。

意外と貯金箱1国の影響って大きい物で、今まで堕落しきって真面目さを捨てていた方々は、誰かから搾取する方法に気を取られ過ぎて、どうしたら真面目に生産できるのか?ということすら忘れてしまいました。

現在、その矛先が派遣社員に移っていますが、デスマーチで自らが破壊した業界ですし、過去ココに在籍した使える人は派遣業界には戻りませんし、企業はブラック企業在籍という数回の転職回数とその転職理由で落とすでしょう。
真面目に開発に関する業務を熟す事ができるというのはとても貴重な能力ですが、その重さが分からない重役が多く、採用決定権を振りかざして好き勝手に自分より能力の低い人間を率先して採用します。
自分より能力が高いという事は、結果的に現状の組織を継続的に維持する事が困難になります。
自らが成長すれば良い話ですが、今まで搾取で成果を上げてきた方々は成長する気なんてありませんから、成果主義という表向きの理由に大きく反しますし、それが視えてしまうと優秀な社員が叛旗を翻しかねません。
役員というのは表では無意味に威張って居る方が多いですが、その根拠や裏打ちがない方々は簡単に崩れます。だからこそ虚勢を張る人が多いのです。そんな事を薄々感づいているのかもしれません。


最近入ってくる新入社員はこれらの事も知ったうえで入社していますから、余計に性質が悪いです。
最近の方々はえげつない位に割り切った会社との付き合い方をします。
大企業=潰れるのに時間がかかる事も知った上で、派遣は嫌(死に物狂いでも給与が激薄)だから、比較的中長期的に正社員で凌げる会社を選ぶのが王道になります。
そんなわけで、平社員で居たい新入社員というのはこういう意思をなんとなく感じ取って少なからず上司を軽蔑していますし、そんな立ち位置にはなりたくない事も察しています。

要領の良さで入社する事ができた新入社員は殆どが実力を付ける気はありませんし、真面目に開発ができない理由で派遣業界に移った社員は幾度と無く転々としながらブラック加減に愛想を尽かし、ひっそりと息を潜める事に注力をする事になります。

このような構図が主体の日本の技術開発社会において、この先まともに物事を進める事ができるのでしょうか?
私はとても疑問に感じます。

現状、業界ではいまだに定年退職後の技術者に頼って生きながらえている業種もあります。
しかも、それは新入社員を育てるためでは無く、業務を進めるためだけであったりします。

もう、世間様では技術を維持する事すら困難になりつつあります。
技術が必要な業界におかれては早急に技術に対する認識を見直し、真面目に人作りからやり直す事をお勧めします。
1人の人間ができる事はそう多くはありません。
組織において、
  • それぞれの技術(科学・経営・営業・法務・人事)に没頭する人(エンジニアリング)
  • それらの方々を上手く調整し、成果に結びつける調整能力のある人(マネージメント)
これ以外の人物は不要です。

自分勝手に物事を進める人は要りません、文句を垂れる人は要りません、言い訳を延々とする人なんて要りません、人を安易に貶す人はもっと要りません
正しく人を選び、真面目に会社を運営する事をお勧めします。

今日は他のお仕事が溜まっているので、ここまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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