2014年8月13日水曜日

知多市でエネルギープラントが新設されるという話に倫理を絡めて

つい先日、知多市でエネルギープラントが新設されるとのことで、設置業者が言う非公式の説明会に伺ってきました。
面白い事に撮影録音が一切禁止です。
おまけに第3者に漏れると拙いとか言い出す始末…。
自分の言動に自信が無いのに説明会とか、
一体どういう悪事を働こうとしているんだお前らは?
と突っ込みたくなる言動&対応でした。
不思議な事に危ないことやっている人間ほど情報保護とか、情報漏洩という文字に過剰に敏感ですよね。
まるで自分自身が悪い事をしているのをよく分かっているかのようです。
そんなに漏れたら拙いなら、こんな非公式の場なんてしなきゃ良いのに…。


さて、掴みの突っ込めそうなネタはさておき、内容を要約すると

  • 当社が環境設計した結果を話すもので、受け答えの場ではありません。
  • 公的な打ち合わせ・説明会ではないので、公的な議事録作成・届出などは一切行いません。
  • 今後の説明会などは一切行いません。
  • 住民の意見は基本的に聴く気はありません。こちらからの発表のみです。
  • 公害に関してはそれなりに配慮したつもりですから、これで進めます。(実際この理想設計が現実と同等であればNOx・SOxともに0.0001ppm程度の上昇で収まる…そんなものより、絶対量の提示が必要では?と思った)
  • 地震・津波対策、ボイラーへの保護壁対策・爆発による被害軽減対策などは一切行いません。
  • 騒音・環境問題等も基準値を満たした工事以外は一切行いません。
  • 苦情の受付、公表なども一切行いません。知多市へお願いします。
  • 20~30人程度で操業予定⇒つまり交代要員は3~4名×4班と思われる=重要プラントにしてはかなり少ない

というような内容でした。
厄介なのは会社の組織体制と関連関係で

三○物産のコンビナート⇒三○物産が筆頭筆頭株主の石○産業⇒石○産業の子会社である石○エンジニアリング○ートナーズ⇒○本エネルギー○ートナーズ⇒○南共同エネルギー

と、いつでもトカゲの尻尾を切って逃げられる体制にしている点です。
そういえば、先日もこの関連の内紛でボス会社の人が私に事情聴取に来てました。
この落書きをした現在、石○産業と○本エネルギー○ートナーズ、○南共同エネルギーの関連性は公にはされていませんし、一般市民からしたら泣き寝入りを安易に要求される状態でしょう。

そもそも、石○産業って2種以上の電気主任技術者の余剰要員なんてそんなに居なかった気がしますし、ボイラータービン主任技術者は特定要件+長い実務の必要な認定資格。転職してすぐに取れるわけも無く、持っている人を探すより他が有りません。
特級ボイラー技士は比較的容易に見つかりそうでもありますが、非常に求人が混み合っている中、たやすく人が見つかる様にも思えません。
設備自体は行政がOK出した時点で金さえ積めばなんとでもなるので、どうやって人を集め、対応する気なのかが今後の焦点になりそうです。
住民の反対?そんなの無視するに決まっているじゃないですか。
知多市も税金を納めてくれる企業には尻尾を振りますよ。
ではどうしたら良いか?市民同士団結して一斉に引っ越す以外に無いでしょ?それ以外の手は凡そ効果はありません。
そこまでして拒否する理由がありますか?そうでなければ受け入れるべきです。尤も私はこの会社が嫌なのでとっとと撤退しますが…。
そんなこともあり、少なくとも彼らの居る世界ではお金が第一優先です。命なんて、お金で幾らでも買えます。倫理なんて糞食らえ!という状態なのは紛れも無い事実

受け答えの様を見ると、JIS Z 26000に則って訴えたら、簡単に埃が出てきそうな感じです。こんなのが大手企業の重要ポストに就いていて良いの?と不安になりました。
知多市の対応も酷いもので、昔は天然ガス以外のボイラーは絶対禁止とか言い放って油炊きや炭炊きボイラーを入れさせてくれなかったのに、手のひらを返したように微粉炭ボイラーを導入しました。一体何なんでしょうね…。
どうせ入れるなら、技術力と保守体制に定評の有る大阪ガスに頭下げて導入してくれればいいのになぁ~と思いました。
尤もあちらは武豊方面に新設で直ぐに動いてしまい、こっちまで手が回らないとは思いますが…


さて、ココで誰も突っ込まなかった点に言及しておこうと思います。
先ず1つめ、私が住民として住むのが怖いので釘を刺して置こうと思いお願いした内容です。私は
 異常事故発生時(ハッキング・ウイルス含む)の影響によるボイラー爆発によって、付近数kmへの構造物の飛散が心配なので、ボイラーを防護機能のある建て屋に格納して欲しい
とお願いをしました。しかしその返答は、
 ボイラーは絶対に爆発はしません。燃料が無くなり温度も圧もすぐに下がり始めるので大丈夫です。
と言い放っておられました。
どこかで聴いたような答え方だとは思いませんか?そう、東京電力の“うちの原子力は絶対に安全です”と同じです。
では何故世間では結構な頻度でボイラーの爆発事故が起きているのでしょうか?
現実には消火にタイムラグがありますし、全停電の場合給水が止まれば空焚きが発生し配管の損傷が発生します。そこで安全弁よりも弱くなって爆発に至る訳ですが、そこを完全に無視しておられました。
そう、水管は水・蒸気が入っており、水管が600度ソコソコであっても、周りの壁は余裕で1000℃を超えていますから、燃料が燃えていようがいまいが、暫くは水管が加熱されるのは必至なのです。ですから、給水が止まれば当然のように空焚きの危険はあります。
かと言って、出入り口の弁を閉めたら、圧力が上がりすぎて水管が破裂です。
つまり、どのような事態が起きても、冷却をするために給水ポンプは動かし続けなければなりません。あと、冷却・通風用のブロワーの稼動も必須です。
安全側にどうすべきであるか?を知らないのに126気圧ものボイラーを動かそうとするのですから、大変恐ろしいですよね…。

次に復水器が空冷式(クーリングタワー)のものである点で、このエネルギープラントで燃やす石炭の40~50%近くののエネルギーがココで消費されます。
つまり、3万~4万kWの発熱をココで消費しなければならなくなります。
近所の住民は水が蒸発して空気が温まって…不快指数が物凄く悪化し、洗濯物が乾かなくなる事が必至ですね。

さて、現実的に危険な会社や人が集り、住居としても機能が低下するようになってしまっては私もちょっと拙いと思う様になりました。
早めに転職と引越しを考えるしかありませんね…。
え?なぜ転職かって?この建設予定地の近所が職場で、どう考えても公害を真っ先に受けるので、それがとても苦痛だからです。
それに石炭の中は水銀やらウランやら様々な問題物質が混ざっています。
安かったのに使えなかったのには理由があります。単純に言ってしまえば少なくとも原発の定常時や軽度の異常時よりは圧倒的に不味い何かがある訳です。ひたすら隠して居るのですが、やっぱり言ってはくれませんでした。



さて、話は変りますが、この企業の醜態から分かるように、倫理観云々は食えるようになって初めて語るべき・目指すべきものですが、それを先人は貧乏であろうが持ち続けなさいと延々と言ってきました
この意味がわかる様なら、こんな手(いきなり設置予告)は出していないでしょう。
会社が腐る・地に堕ちるというのはそういうことです。
それが怖いなら、常に倫理と収益の狭間で悩み続けることのできる立派な経営者を育成・就任しなければなりません
しかしそのような精神面でタフな人間が一体どれだけ居るでしょうか?そして一体どれだけを有効に育て上げられるでしょうか?
私は英才教育の有り方をもっと抜本的に見直すべきではないのだろうか?と思う今日この頃です。


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

※追記
正式に本決まりしたようで、2017年には稼動する模様です。
私は健康被害で困るのは面倒なので、知多市を退散する事にしました。ここは後日書こうと思います。

契約内容を良く知らないのですが、どうやら設備の建設費用は15年分割して、個別契約した会社それぞれに負担させるようです。最低でも15年契約の模様。
おまけにこの契約は途中で解約不可で設備費用は全て支払わされる契約の様子。
15年も稼動できるのか?という疑問もありますが、それ以上に言いだしっぺは何も手を汚さず建設が可能になり、新設後メンテの不要な美味しい期間だけ利権と収益を持って逃げる事が可能になりました。
こういう銭ゲバって、やっぱ親会社(石○産業)らしいなぁ~と思いました。
このコンビナートではこんなおかしい契約が通用するのですから、相当経営能力が落ちている気がします。
素直に中部電力にリースで新設して貰えばいいのにねぇ~と思う今日この頃。

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