2014年3月2日日曜日

テクトロニクスAM503Bのコンデンサを打ち直す

最近テクトロニクス製の電流プローブアンプの調子が悪く、デガウスボタンを押すと、エラーコード266を多発してました。

”50Ωで終端できていません”
http://jp.tek.com/support/faqs/1125546
と、測定器のホームページにも大々的に公示されているエラーなのですが、
そんなことを聴きたいのではない!
と、少々お怒りの方も多かったと思います。

私も、もちろん50Ωで終端していました。
暫く待つと直るとか言う、正常とは程遠い症状であったので、怪しい箇所潰すことに決めました。
温まると多少はマシになるので、きっと致命傷ではない。
(と言うより、普通は、ウォームアップ=電源入れてから30分放置して使うから問題ないのですが…)
温度特性といえば、先ずは手始めから…と電解コンデンサに手をつけたのですが、これが大当たり。
きっと、コンデンサの劣化によって、自家中毒でも起こしていたのだろうと思います。

こんな超お高い製品なのにも関わらず、電解コンデンサの選定は
85℃2000時間品 一色です
ありえねぇ~どこのタイマーだよ、それ!
と思いながらも交換しました。
あぁ、そういえば、少し前までタイマーで有名な家電メーカーと合弁してましたっけ…(汗


  • 2200μF/50V×2台
  • 1000μF/50V×2台
  • 220μF/16V×3台
  • 100μF/25V×7台
  • 1μF/50V(無極性)×1台

以上が今回更新した電解コンデンサの仕様です。無極性はしなくてもいいかもしれませんね。きっと信号のカップリング用途の奴なので、ずいぶんと劣化は遅かったはずです。

105℃10000時間品に換装をし終えましたが、メーカーのこの設計姿勢にはとても不満が残ります。
1箇所たった数10円、全部入れても500円にも満たない設計改善を行ってくれれば、こう言ったタイマーも表沙汰にならなくなります。
この製品の基板の見てくれは貧相ですが、コア技術は結構な代物です。そのため、結構な値段が張ります。
○十万単位の買い物ですから、そんなケチ臭い所で無駄に頑張らずに、客の信頼確保と割り切ってくれれば、ずいぶんと印象が違ったことでしょう。

だから最近アジレントさんにずいぶんと出し抜かれているんじゃないんですか?

あぁ、できたらもう少しまともな測定器が欲しい…なんて思いつつも、個人では軍資金が足りないので当面は今の測定器たちとは離れられないと思う、今日この頃なのでしたとさ…。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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