2018年3月19日月曜日

トリシティ155のリアサスペンションを変える

おはようございました。

近年まれに見る変人御用達のスクーターであるトリシティ155について、残念な所がいくつかありますが、その中でもかなり大きな割合を占めているのが『フロントの出来具合いに比べてリアサスペンションが残念過ぎる』というものがあります。

そこで、 リアサスペンションを適当な良さ気なものに変えてみようと思いました。


とりあえず、付きそうなもので、コイルが不等ピッチ、そしてそれなりに設定幅がありそうなものという事でこいつを選びました。
サイズに関してですが、サイズは標準で325mmです。このタイプは若干短い320mmがあります。その上はいきなり360mm、どちらかの設定しかありません。

これ(360mm)を選んだ理由として、
  • 間違いなくプリロード過剰気味(2人乗り前提)のYSSに対して、プリロードが自由に弄れる
  • 値段がそこそこ安価
  • コイルが不等ピッチで、上手く合わせることができれば、思っていた挙動に近づくかもしれない
  • プリロードは最弱にする前提で、ストロークで何とか跳ねを誤魔化したい
  • プリロードを下げて車高上げて減衰を弄れないってのはサスセッティングは大変に困る
  • ぶっちゃけ、人柱の玩具にこれ以上の出費は避けたい(目標2.5万円未満)

こういった要因が主です。
340mmぐらいのがあったら一番良かったのですが…。

正直悩みました、YSSの方が絶対安全だろ?って…
ですが、跳ねるのはマシになった程度という話を多数聞きますし、ここは漢気を見せる番。
臨時収入が確定したので、まずは人柱になってみようとも思った次第。


リア周りをサクッとばらして付けてみましたが、かなり面倒です。
リアのカウル類を結構な割合で外す必要があります。
丁寧にやれば3時間程度かかると見込んでおいた方がいいでしょう。



交換の様子が知りたい方はご連絡ください。
要望があれば下品な動画を準備しようと思います。
取り付けの際の注意点として、リンク部への確実なグリスアップをしましょう。
耐極圧性に優れているリチウム系グリスがおすすめです。
スクーターを弄っている人なら、変速機に用いるウエイトローラー用のグリスなんかでもよいでしょう。

そして、肝心な問題が発生します。
エアクリーナー~変速機のケース内につながるエアホースが繋がりません

そこで、応急対処として、M6×60mmのボルトとフランジナットを利用して、2か所の止め位置について、エアクリーナボックスの位置をずらして取り付け、内径8mmの耐油性能のあるゴムホースを別途購入して取り付けることにしました。


125cc用のオーリンズサスペンションもおそらく同様の対処が必要になります。お気を付けくださいませ。
できれば穴埋めをして、別のところにホースニップルを付ける方が望ましいです。


さて、サスペンションが変わるとしなければならないのが、光軸調整です。
LEDヘッドライトの裏側についている調整ネジを回して、合わせます。
法規に照らし合わせて正しく調整しましょう。
参考までに、ハイビームの時、光軸が上向きにならないぎりぎりを攻めるとほぼOKになります。
(正しくは10m離して測定しましょう)


私は減衰量を半分ぐらい効かせて(最弱から10ノッチほど効かすぐらいに設定して)、プリロードをほぼ最弱に合わせました。
そうすると、1人乗りの時は地面との跳ねもほぼほぼ想定内(スクーターとしては超優秀)に収まります。
注意点としては、安物の宿命ですが、左右のスプリングが綺麗に同じ長さで切られていません
つまり、スプリング留め具の位置によるプリロード調整の目安は実質的にできません
調整ネジを程よくオイルで潤滑して、回転トルクがどれぐらいきつくなったか?スプリングの張り具合自体の感覚を持って、プリロード調整をする必要があります。
左右のサスのプリロードをぴったり合わせる必要はない(と言うか、ピッタリは危険)ですが、極めて近い値に合わせる必要があります。
ま、値段と見合わせた結果です。こう言った小さな問題は諦めました。

そんな訳で、リアが跳ねまくる症状がほぼ改善されました。
送料を入れても2万円しないので、オーリンズ(9万ちょっと)に手が届かない貧乏人にはちょうど良い選択かもしれません。
ただ、お金に余裕があるならば、オーリンズの方が絶対に良いですよ?きっと…。
でも、車高上げるとサイドスタンドがかなり怖くなるんだよね…かと言って320mmってのはストローク稼げなくて、固くなることが確定だし…どこかまともな専用品を出してくれないかしら?


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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