2016年5月28日土曜日

少し前のモニタFTD-G713Aを修理する

おはようございました。

最近はすっかり電子回路ネタが減ったなぁ~ということで、7~8年前に壊れてしまい、そのうち直そうと放置していた液晶カラーディスプレイ BUFFALO製 FTD-G713A を修理しようと思いました。

相変わらずのワンパターンかもしれませんが、熱が原因で電解コンデンサとバイポーラトランジスタが主体的に壊れた。そして、その被害を周りが被ったというものです。
この頃の設計はコンデンサにかかるリップル電流を配慮できていていないので、電解コンデンサは可能な限りリップル電流を食わせても大丈夫なような代物を選ぶと良いです。
もしくは、問題が無いのであれば、セラミックコンデンサや、フィルムコンデンサの並列接続をお勧めします。
私はZLHシリーズや、KXJシリーズ、サイズが大きくても良いならばUPXシリーズを愛用しています。

ここで、この回路設計手法に関して、寧ろ意図的に寿命を作りこんだのであれば、S○NY並の設計力ッ!!!
と、ある意味賞賛できますが、それは無いと言い切れる比較的低レベルな基板の回路構成なので、まぁ、真似して作ったよ?って言う程度の技術力でしょう。

最も、最近は日本も真似しかできない設計者が多く、回路図すら引けない輩が電子回路設計屋を名乗っている事も多々あるので、恐ろしい世の中になったものです。
何度か出くわした事があるのですが、メーカーに推奨回路書いてくれと言って、それを複写して試行錯誤で調整して基板を作成し、そして出荷するとかいうキチガイ染みた行為…あれ、一体何なのでしょうね…。
普通にデーターシート読んで書けよ!!と、小一時間…(ry

私は真面目に回路を書くので、真似屋さんよりも圧倒的に信頼性が高く(部品も工数も)安価に構成してしまうので、何時も暇しているように見られます。
だがしかし!私は遊んではいません。現状の立ち位置から先を見通したロードマップを引いて、次の技術開発に勤しんでいるのです。
で、定時で上がってネットで技術・マーケティングネタ漁り…。
で、次の設計のときはそれを全力投入…。
これのどこが悪かったのでしょうか?日本では周りと違うと首切りです。
今度の会社では切られない事を願っています。(違
技術なんて、数年やそこらで組み上がるほど世の中は甘くないのに、何か勘違いしてませんかねぇ~?

さて、話は逸れましたが、必要になる材料は

  • 使用されている電解コンデンサ一式(高リップル電流対応の105℃品)
    • ※主に35V470μF、450V100μF、25V100μFあたりが劣化しています
  • 3Aのヒューズ(耐ラッシュ性能を持つ事が望ましい)
  • PchFET:STD10PF06(2個)
  • バイポーラトランジスタ:2SC5707(4個)

ここらあたりが死亡しやすいです。
私の場合は、FET×1ショートモード、バイポーラトランジスタ×1ショートモード、コンデンサ×8、ヒューズ×1が死亡していました。
せっかくなので、死亡しかけのトランジスタ類や、電解コンデンサ周りは全部交換しておきましょう。
一見分からないとは思いますが、それなりに劣化しています。

交換対象はココです。


交換後はこちら

そして、無事動くようになりましたとさ…。
なんか、新品を買った方がいいのじゃなかろうか?部品代と交通費で損をしているような気がする…。

という訳で、ディスプレイが壊れた方は、参考にしてくださいね。
と言いつつ、こんなレトロな代物誰も持ってねぇよ!と思っていたりする今日この頃。
ま、解像度低いしPC9821用にするとしますか…。

おや?消化不良ですか?
もっとディープでクールなネタがもう少ししたら出てきます。乞うご期待!!!


ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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