2014年10月3日金曜日

失われた○○年と言う幻想

最近よく耳にする『失われた○○年』と言う幻想は、もう言わない方が良いのではないかと思う。
失うも何も、事の発端は1980年代のバブル景気と言われる働きもしないで金をもらった幻想の付けである。
かけがえのない時間を今も失われ続けているし、バブル以降ずっと付けを払い続けている現実を直視すべきである。
働いていたという人もいるかもしれない
(実際、実の父は死ぬ直前まで追い込まれるまでに激務を強いられた)
しかし、働かないで金を貰おうとしていたのが多数派であった事実は否めようがない。

働いた振りでお金を貰うことで、実質的な成長が著しく鈍化
そして、その結果まともに仕事をできなくなった世代が不景気で経済を支配しだした。
今でも尚、自分と同じく今まで仕事をしてきた振りの道を強要し、実質的な生産性に目を向ける中間層(マネージメント層)が不足
その代表例が
『義務と報酬が極端に合わない現実(=生活不可能な水準)』
として、世に表沙汰になっている。
政府が限界に近い景気対策をして会社は利益がでても、個人の給与が上がらずに物価上昇ではどうしようもない。
日本はGDPの8割を国内消費で賄っている。結局は個人が多少裕福にならない限りは、すぐに景気は停滞するのだ。

バブル景気の仕出かした悪行と言えば、他にも

  • 金だけの取引に成り下がった経済のおかげで、今までのサービス付価値が衰退
  • 古来からの飲食業が廃れ、ファーストフードに近い金だけの取引で飲食を買う習慣が台頭
  • マンションの過剰な斡旋と、核家族化の誘致
  • 結果、局所地域経済が廃れ、個の連携が荒廃
  • 無価値な土地の高騰化
  • 子供への教育に対する無関心化による、現在のモンスター育成事業

等々、枚挙にいとまいが無い。
これらの悪行の数々の付けをたった10年や、20年程度で直せるとでも思っているのであろうか?
江戸時代ですら戦国時代の尾を引いて、世が安定し始めるまでに10世代近くかかった。
明治初期の外交失敗(というよりは○○維新とか言うふざけた連中の悪行かもしれない)も、昭和中期まで引きずった。
重症患者と呼べる今の日本が、そんなにたやすく直るとはとても思えない。
今も付けを払い続けているし、これからも払い続ける
そして自分が見ることのできない孫の孫ぐらいの世代で、初めて安定したまともな生活になるように、今から手を加え続ける。
そう言う地道な考えをしようという考えが必要ではないのだろうか?

女性上位のサブカル的トレンディードラマ世代に対しても、現政権で行おうとしているひどい仕打ちまでしなくとも、
“恋や結婚は戦争なんだ、良い相手は女性から本気で奪いに行かなければ、外れしか残っている訳がないと言う事実を突きつけ、脱落したら一生独身で誰も相手にしなくなる”
そのありのままの現実を突きつけ以上のことをする必要はないように思う。
余りに惨い結果が浮かんできてならない。
某映画でも『ありのままの姿を見せるのよ!』とか言ってませんでしたっけ?

実際、女性問題・経済問題ともに、まともではない思想の人を沙汰して、まともな考えの人だけ生き残らせようとしているのはよく見えるのだが、そこから必至に生き延びようとする銭ゲバ連中から被害を被る人が多すぎて泣けてくるのである。
もう少しやりようがなかったのか?
そう思いつつも、民主党政権の3年でその余地が潰れたのだし、自ら進んで修羅の道を選んだのは間違いなく国民の多数派なんだと猛省せざるを得ない。
(勿論、私は全力で反対して麻生氏を応援していたが…)

いつまで続くのか?この経済地獄と経済戦争、そして中東で頻発する先進国の代理戦争
緩いだけに延々と続きそうな気がする。
物理的な終わりの見える実働の戦争の方がよっぽどマシなのかも知れないなんて思う今日この頃。

『失われた○○年』とか妄言を放つ人は、もう少し周りを見て欲しい。
“失われた”ではない、これからも“失い続けなければならない”のだ。
その現実から目を逸らさないで欲しいし、その問題を直視して前向きに余生を生きていただきたい。

そしてできることならば、後世のために少しでも労働で先代の罪を償っていただきたい。
貴方は悪いことをしていないかも知れませんが、先代には大犯罪をした者が居ます。
しかし、残念な事に実際の罪を精算できる方法は、労働という原始的な方法のみです。
そのような大罪を犯した先代は大凡が痴呆のキチガイで、労働をすると負の精算しかできません。状況を悪化させます。
結果、労働による罪の精算はまともな先代か、我々~後の世代にしかできません。

その事実と現実を受け止め、少しでも前向きに尽力していただけることを願います。
ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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