2014年7月6日日曜日

拝金主義という、社会悪


ごきげんよう。

先日、日本技術士会中部本部の例会がありまして、そこで脇坂 博明氏の講演を聴いたとき、ふと思いついたことを書き殴ってみようと思います。

経営者として当たり前の視点
世界の状況・政治的状況・市場状況の認識をするのは当然
として、歴史的な失敗事例の解析という視点も必要ではないかと思うのです。

特に欧州・米国・特亜では御馴染みですが、この国々が堕ちた背景には必ず拝金主義的な妄信的行動があるわけです。
第3次産業の人間は頭を使って仕事をしなければなりません。頭を使うからこそ見合った賃金をもらえるのですが、第3次産業であるにも関わらず体と時間を使って仕事をする人が多すぎるような気がします。

実際に実例を出しましょう。
私は現職に入社するとき2011年3月11日に行った面接において、役員(親会社からの差し金)に対して、
御社はとうもろこしを原料として輸入している先の多くは米国ですが、この国の農業はもう死滅状態になる事が明確化しています。それに対してのリスク管理は考えていますか?
と、質問しました。そうすると返ってきた返事は
『米国がそんな事になるわけがない』
と、鼻で笑われました
結果はごらんの有様です。
当時に行っていれば間に合っていた原料原産国の日本国内化も、今ではとても間に合いそうにありません。

米国では地下水は枯渇し、農業は衰退。
雇用にも投資に行かない金が株市場で空回り、おまけに金利を上げるという噂まで立ちだして、今まで現場・国を支えて来たであろう貧困層を一気に殺しにかかる政策。
産業構造がどうしようもなくなったので、シェールガスという禁断の手に染め、それを輸出。
ロシアへのせめてもの対抗意識かもしれませんが、この有様では日本のメタンハイドレートより泣けてきます。
結果、地下水の汚染と、地震大国への進化の確約の片道切符を手に入れましたとさ…。
エネルギー政策はズタボロで、軍事力でエネルギー政策をしていた頃とは打って変わって一気に貧困な国になりました。
おおっと…地震大国化したからには、原子力発電の暴走も、視野に入ってきましたねぇ~

米国は世界有数の3次産業国家です。
さて、3次産業の意味とは何でしょうか?人間や国、もう少し枠を広げて地球全体が楽をする事ができるように知恵を絞って進化をさせる事が主目的です。
しかし、体を使っている(しかも知れた程度)だけで1次産業の面々より給与(対価)を貪り取ろうとし過ぎているのではないか?と思うのです。

労働の対価とは何でしょうか?それは今の仕事の結果に見合ったものでしょうか?
もう少し考えたほうがいいと思います。

特に思うのは財閥系の連中です。何もしない(結果を出せない)のに生産系の人間より金を取るとはどういう考えでしょうか?
親会社といわれる彼らは、黒字の会社に対してもより設備投資の削減と社員の賃金カットを要求し、あまつさえ会社が長年掛けて培って来た信用と努力の成果ともいえる利権を明け渡せと言い張ります。

こちらが危機に瀕してもお金も出さない、おまけに頭も体も動かさない、毎年何十億もの献上を要求するような酷い組織なら、居なくなって欲しいのですが財閥解体って、まだしてくれないんでしょうか?
伊藤○商事とか、○紅とか、○井物産とか、どう考えても社会悪なんですけど、誰も手をつけてくれないよなぁ~と思う今日この頃。
あぁ、そういえば、米国はロックフェラーが大爆死してココ最近の問題を一気に加速したんでしたっけ?
金の切れ目が円の切れ目という下らない企業は怖いですね。
現物や、信用という価値のほうがどれだけ大切かがよく分かると思います。


多くの世界は貧困化・業界の崩壊が発生しても1次産業の主は大して困ることはありません。
それは彼らこそが生きるための必須条件だからです。
2次産業も縮小はすれど、地域に根ざした中小企業は生き残ります。それは1次産業の人が使う道具は彼らが作っているからです。
ではそれ以外の人はどうでしょうか?おそらく生きてはゆけなくなります。
戦争後の日本を思い出せば分かると思いますが、農村部は生きていくための食い物に困るところまでは成りませんでした。しかし都市部ではどうでしょうか?餓死者のオンパレードでしたよね。

もうすぐ水と食料の奪い合いの世界になります。(一部はもうなっていますが…)
自分の仕事は物々交換したときにどれだけの水と食料を確保できるのか?
真面目に考えながら自分の仕事の有り方というものを考えたほうがよいような気がします。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。


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