2017年7月15日土曜日

Keysight World 2017 で遊んできた

おはようございました。
一見現職と関係ないはずの測定器屋さんkeysight社の実施するイベント『keysight world 2017』に行って参りました。

ちょっとグダグダ感の出始めているPCIe4.0とその先の話と、国の動向、業界動向の調査が主目的だったのですが…

蓄電池が当たってしまった…

本当にありがとうございます。うちはHP3562AHP3563Aの2台しか買ってませんが 、今後はできる限りご協力させて頂きます。
(実際、八王子には足を運ばせてもらいましたし、何故だか『あぁ、あの砂糖屋さんの熱い人ね?』と、名前を覚えてくれていました…感謝!今後ともよろしくお願いいたします。)

さて、感謝の意を述べたところで、気になった内容をいくつか述べてみます。

1.無線系の技術進展とは裏腹に、有線物の評価は混沌化しつつある
速度上昇に対して、技術水準やエンジニア、測定器の環境が追っついていないというやつです。
電源インピーダンスの話も10年近く前から大きく進んでいませんし、シミュレータで解析して原因が分かってきたので、ちょっとは基礎技術が上がったよ?という程度です。
1日目の話題の中で、該当するセッション『PCI Express®Gen4 and beyond』がありましたので、講演をされていた Rick Eads 氏に
『PCIe4.0以降のクロックのスキュー品質について、マージン管理が非常に重要な課題になっている。電源品質(PI)のターゲットを決めるために、クロック機能の性能評価を正しく行わなくてはならない状態にある。クロック源は電圧変動によって、幾らかのジッターが出てしまう性質がある。電源品質(PI)との相関関係を測定できる環境がないから何とかしてくれ。毎回環境作るのは結構疲れるんだ』
という話をしたら、適当な返事ではぐらかされました…(涙
無いとは言えないんでしょうね…きっと。
どっかのタイミングでもこの手の話題を熱く語ったのですが、さて、いつでしたっけ?相変わらず進歩がありません。
あと、日本人だからといって、英語が分からないなんて思わないでくださいね?
答えを言っているのか?はぐらかされているのか?何を言っているのかぐらいは大体分かっていますよ?
英語が赤点の輩でも、英語のデータシート漬けでこういったセミナーばかりに来ていれば、嫌でも技術英語は聞けるようになっています。
反面、日常会話が全くダメですが…


2.シミュレータ無しでは作れないかのような言い方が目に付く
MHzでも、低めのところは電卓で何とかできるんだから、電卓で片付けてから進めよ!と言いたいです。ツールに使われるだけに人間になりたいんですか?
会社的にはその方が儲かるのは分かるのですが、白雉箱をと同じで邪道じゃぁないですかねぇ?


3.トランスフォーム・ジャパン株式会社 小林 由布子 氏
GaNパワーデバイスの回路実装時の課題と解決法 が超実用的で面白かった
実際に設計するノウハウを公開しておられ、具体的な併用するICや設計基準の決め方など、物凄い深い内容を制限時間でサラッと流されておりました。
残念なのは自体が殆ど配布物無し・写真撮影無しなので、記録しきる前にスライドが流れてしまって、抑えるところが抑えられないという点でしょうか?後日配布物が配られることを期待します。
今後もこういった多少の技術自慢的(誉め言葉)な内容が織り込まれた内容が増えることを祈ります。


毎年、面白い講演内容がどこかにあるので、あたりが引けるとものすごい幸せになりますよね。
今回は紹介したセッションと、国がやっているセッションが主目的になっていますが、今秋以降は違った視点で参加できると面白いな…と思う今日この頃です。
それ以前に、東京に来るという事が大変困難な立ち位置になりそうな気がしますが…。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。



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