2017年7月2日日曜日

安物の扇風機の不調を直す

おはようございました。

うっかり会社の社名が変わり、公称10社目になりました。(正確には11社)
なんだよ…大台は大義名分のある仕事場で迎えたかったのに…。
まぁ、次で12という素晴らしい数字で迎えられるからいいや…(違
という事で、eightに登録している名刺が変わっています。
お気づきの方もおられると思いますが、この変わった名刺の有効期間があれれ?な事になっています。
そこで何かあるという事を示唆してる…のかも知れません。

さて、夏が近づいてきたため、我が家も扇風機を出しました。
そこで気づいたことなのですが、貧乏人が買う安物の扇風機だけあって、途中で止まることが屡々あります。
他人には『良いもの買え!』と言っておきながら、工具と測定器をひたすら買っている私には、生活家電など論外なのです。
ただ、食いものは可能な限り地元&国産を買ってますよ?

さて、話を戻して、確か5000円ぐらいのブラシレスDCの扇風機であったと記憶しています。
きっとセンサレス駆動をしていて、PSRRの低いICの電源が暴れて極の位置をまともに拾えないのが原因であろうと思い、さっそく手を入れてみることにしました。
まぁ、それなりの回路設計経験者なら、どこが問題点か?なんて、症状から大体推測できるんですよね。これが技術力の差でございます。


さて、おもむろにコントローラーを開けてみます。


表面実装の奴がブラシレスDCモータのコントローラで、DIPのICがドライバだろうと推測されます。
それにしてもバイパスコンデンサがやたらと遠いなぁ~
105℃品を使っているのは褒められるけど、この回路構成は無いわ~(汗
という事で、さっそくコンデンサを低ESL&長寿命品に入れ替えます。




一部は入らなくなるので裏面に実装しました。
長寿命の低ESL品は結構デカいです。
私のように無計画に弄らないのであれば、素直に一度開封して計画を立て、2度目で事を起こす事をお勧めします。
そして、例のごとくセラミックコンデンサでESLをさらに下げるという徹底っぷり。
これで暫くはまともに動いてくれるでしょう。

ついでにコンデンサがどれぐらいヘタっていたか?を調べてみると、電源の入力につながっていたコンデンサ以外は10%容量低下。
特に16V100 μFのIC用電源らしき奴が20%近く容量低下を起こしていました。
予想ドンピシャですね。ものの見事に当たりました。丁度寿命でので手を入れて正解だったという訳です。
大事な事なので、もう一度言っておきます。
それなりの回路設計経験者なら、どこが問題点か?なんて、症状から大体推測できるこれが技術力の差でございます。
最近技術に金を払わない輩が増えてきたので、アピールタイムでございます。

安かろう悪かろうの製品については、一部手を入れることでいくらか寿命を延ばすことが可能です。
海外では交換キットまで売られている程メジャーな業界になりつつあります。
誤って安かろう悪かろうを買ってしまったなら、すぐにゴミ箱行きにせずに、ちょっと手を入れてみることをお勧めします。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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