2016年6月12日日曜日

AC-DCコンバータのPSRRの測定結果と、そこから見るブランド構築の大変さ

おはようございました。

いい加減このネタで引っ張るのもどうか?と思い、測定してみましたので、結果を晒します。
余り良い環境ではないので、参考程度です。

測定対象は秋月電子製の物2台と、オウルテックの物、アップルの純正品の4つです。

公正に計測する必要があるため、5V出力は500mA負荷(電子負荷CCモード)一定としました。



見ての通り、悲惨な結果ですね。
高級品であると思われる先日晒していたPFC+コンバータの組み合わせと比べると一目瞭然だと思われます。
要するに、オーディオマニアとか自負している奴で、小さなAC-DCアダプタを使って居たらそいつはオーディオのオの字も分からんような偽者である。
と思っても間違い無いでしょう。

それでも、Appleの純正品だけは幾らか優れています。
それは次の理由だからだと推測できます。

  • 出力に対するコンデンサの容量が大きめに設計されている。
  • AC-DCコンバータのループゲインが高めに設計されている。

要するに、単純に電気を出すだけなら設計しないような所に、しっかり気配りができているって言う話です。

多くのAC-DCコンバータは安かろう悪かろうで設計されている事に間違いありませんが、そうでは無い会社もある事を認識しましょう。
私はApple者の回し物ではありませんし、彼らのやり方は汚いのでかなり嫌いですが、この設計に対する考え・ユーザーに対する姿勢はとても好感が持てます
今までブランドを勝ち取ってきたのは、このような気配りができていたためでしょう。

ブランド・ブランディングは短期視点では構築できません。
多くのリピーター(信者)を作るところから始まりますが、Appleはコアな信者を育成・強靭化し、ブランドを高めるという王道手法を選びました。
その投資コストは計り知れないものがありますが、その結果iPod・iPhone4~6までの確実な成功を約束されました。

もし、あなたが一企業人である場合、継続的な収益を望むのであればブランドの構築・ブランディングをしなくてはなりません
そして、正しく効果的なブランド構築・ブランディングは短期でできる物ではありませんし、暫くの間収益が厳しい局面に立たされるでしょう。
そのような状況下でも決して目先の金銭に目を奪われない事をお勧めします。

私のようなしょうもない実証実験をする輩は、影にたくさん居ますし、彼らは口コミで物凄く広いネットワークを持ち、ブランドに悪影響を与えことができます
ですが、良い噂は案外と浸透しません。
理由は人間は負の感情に心を奪われやすい生き物だからです。
人間とは難儀な生き物で、悲しみ・憎しみ・負の感情は大凡似たようなところに閾値がありますが、正の感情・感動の閾値は人それぞれです。

しっかり腰を据えて確かなブランド構築・良い看板を掲げる事を願って居ます。
ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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