2016年1月12日火曜日

最近のIoT動向に対する商社の出遅れ(今頃採用活動)が商社不要論の本質を具現化していた

おはようございました。
昨日なかなか寝付けず、うとうとしていたときにふと思い立った事を描き殴っています。
なかなか下品な思考なので、見たくない方はスルーする事をお勧め。



  • IoT関連のハードウェアエンジニア採用を今頃やっている商社って一体何なのだろうか?
  • そもそもIoTなんて坂村教授が30年以上も前からあっちこっちで言いまくってた事(どこでもコンピュータ)の具現化ではないか?何が新しいんだ?
  • 来る事が当たり前の世界に尽力しなかったから、おまえ(商社)が火を吹いてんだろ?それを数人程度の採用枠如きで覆せるとでも思ってんのか?
  • マイコンの乱立を進めたのもお前ら(商社)だろ?開発環境が変わるのは組織・個人共に時間と言う貴重なリソースの痛手なんだよ!種類増やして儲けるとかいう発想を先ず辞めろ。
  • 割り込み速度に能力全振りしたSH-2Aが出て『よっしゃあ!欲しいのが来た!!』って喜んでたら、即終了で違うアーキテクチャーに変えますって手のひら返しかよ。そりゃ見限られて面倒くさくても一貫性のあるARMに移るわ!!
  • そもそも、マーケティングが何たるかも知らずに暇つぶしに客先に行きやがって、市場調査もせずに目先の数字ばっかり追っかけて、何保身に走ってんの?
  • 売り方がラインナップ説明するだけで、何ができるか言わないよね?未来も描かせないよね?売る気すら無いよね?ラインナップ自分で増やさせて商材多くて売れないとか、売れない言い訳作って日々過ごしてるよね?
  • 誰も促販基板作らないって色々な人に散々泣きついて協力を得た挙句、自社のソフトや開発環境のバグまでお守りを協力者に押し付けておいて、謝罪も褒美も無しかよ。そりゃ逃げられるわ!
  • 準備をしないからRaspberryPiみたいな超後発においしいところをほぼ全部持って行かれるんだよ!
  • TRONを上手く利用しなかったのあんたらだろ?基本的なOS機能移植提供と基本的なプロトコルスタックを無償提供してりゃあ、今みたいな有様(ARM+Linux一色)にはならなかったんだよ。
  • おかげで無駄にハード高いわ割り込み重いわで散々だ。
  • 学研や学校と手を組んで子供の教材にマイコンをごり押しするっていう手をしなかったのはあんたたちでしょうが!RaspberryPiはそれをやってのけたんだよ。
  • IoTエンジニア採用云々以前にお前らが失敗を認めろよ。そこから反省しない限り、先は無いんだぞ?
  • そもそも、日本において中途採用は経営の失敗だって事を自覚してんのか?


と、こんな事を頭の中でグルグルしていたわけです。
本当に、四六時中電気関係以外何も考えていない事が丸分かりですね…(汗

そういやぁ、TRON壊した引き金を引いたのは孫正義ですが、自爆したのはあくまでも日本の商社。
μ-ITRONやT-kernelを上手く自社製品とコラボさせなかった営業・商社・経営のセンスが問題なんですよね。
現場のエンジニア側からは頻繁に要望出してましたし、マイコンの製造元側からは幾らか後押しをしていたのは事実。
で、そのときの言い訳が、
『責任は誰がとるんだ?』、『他社(海外除く)がやっていないから、やったら駄目』
言い訳ばっかり…。つうか、お前ら自称文系なのに英語の記事も読まないのかよ?英語が赤点だった俺ですら、噛り付いて読んで、時代の先端追っかけるぞ?

そもそも当時は、Qualcommみたいな大手の海外企業であっても、バグでビルド通らないものを正式版としてリリースするんだから、そんな完成度なんて求めていなかったのですよ。
ぶっちゃけ、たたき台があればそれで良かった
『これで何とかしろ!』って言われれば、当時なら日本にいる弩Mのソフトウェアエンジニアは完璧な代物に仕立て上げて、虫付スパゲッティーをリリースしたメーカーを鼻で笑って終了
そして、CPUのアーキテクチャーが大幅に変わらなければ、それを暫く使い回すというお決まりの構図ができていたのです。(今はこの汚い業界から足を洗った方々多数で多分困難)

この危ない移行期のときに既に携帯電話にLinuxベースのOS(現android)の話は出ており、商社の連中が本業で働きもせずに接待と称して毎晩飲み歩いているのを見て、あ…日本の携帯産業(と言うか、情報通信インフラ端末業界)終わったな…と思ったものです。
客が求めてんのはのーぱんしゃぶしゃぶとかいう接待じゃねぇよ!
最高にハッピーになれそうな未来の道筋なんだよ!!
日本という文学部出身限定の出世構造において、エンジニアの立場でそれを言っても会社は通らねぇんだよ、だからお前らが熱く語れよ!!!
で、勿論“無理”だった訳です。(だって、保身一筋なんだもん)
これだからバブル期接待入社の連中は糞だって言われるんだよ!


と言う訳で、この手の業界は日本は縮小せざるを得ない=ARM+Linuxと言う構図で実質海外が覇権を握る事が確定した訳です。
日本では一部無償のプラットフォームを提供する企業はほぼ無いし、TRONはプロトコルスタックが問題だった。
と言うよりはたたき台と言うべきだったかもしれない。無論今は解消されているが、(俺の中で)主流ではないという、良く分からん理由で商社・文学系連中が止めに入る
昨今はバグがあるが、それなりのプロトコルスタックを海外のハードメーカーが無償提供している。
もしくはLinuxが容易に乗るの(Raspberry Pi Zeroで5ドル)で開発費用面からそちらを使う=完全に負け確定の構図です。
本音で語れば、ハードやソフトなんて言うレベルの話は客からすればどうでも良くて、アプリケーションや、アルゴリズム乗せるのが本当の目的です。
ですので、ハードに近いローレベルはどうでも良くて、シミュレータの動きをそのまま実装しやすい方が優位=LinuxまたはWindowsもしくはLabVIEWやMathematicaやMatlabから簡単にそのまま動かせる環境が揃ってて欲しい。
ご存知の通り、Raspberry Piには既に準備されてます。
安心してください、はいてますよ
(このネタ海外の人分かんねぇよ)
という有様が現状です。
こんな惨事になるまで放って置いといて、どうやって世界と勝負しろと?

只々悲観してても仕方ないので、皆が次ぎ目指している事の一つを挙げます。
こんな価格破壊と豪華な開発環境の荒波の中、ココで1つこの流れに乗りきれないハードウェア業界・システム業界がある事を述べておきます。
それは真にリアルタイム性を要する業界です。(具体的にはmsオーダーが問題になる制御系)

  • 高速高精度な工作機械(半導体製造装置精密加工機)
  • 結果の速度を要求する画像処理系(医療のVRとか自動車の自動運転)
  • 高性能のデジタル電源装置(サーボドライバ含む)
  • 一部の職人芸で補っている原材料の生産設備

自分が関わった業界でこんな所です。私の知らない世界の方が多いので、きっともっと沢山あるでしょう。

根本的な問題として、PC系のアーキテクチャーはバス(今はそう呼ばないか…じゃあ記憶装置間の通信経路)を通るたびに数msの遅延が発生します。
遅延の理由はハンドシェイクだったり、OSのオーバーヘッドだったり、CASレイテンシであったり様々です。
GPGPU業界にいた事もありますが、PCからPCIe間は4ms程度の遅れは必至のようで、幾らかの高速化は困難と判断しました(PC上では処理しない事にせざるを得ない)。
で、その後FPGAで画像処理が流行り始めました…当然ですよね…。
ただ、間違い無く覚えておかなくてはいけないのは、大量のデータのバースト転送は早いし、結果の伝送や演算速度は上がったが、あくまでも最大の能力値であってシステムとしての能力を示すのには少々説得力不足であるという事です。
システム制御の場合は、単発の要求に対する結果の出力までの時間がシステム制御の応答速度を大きく左右しますから、単純にピーク性能を上げればいいと言う訳ではありません
特にVR技術なんて露骨です。職人と呼ばれる人間は、数msの遅延でも違和感を感じてイライラしてしまいます。

じゃあ、FPGAとCPUとくっつけてそれなりのものを用意するしかねぇじゃねぇかよ…ってそれどこの
MicroZed ボードだよ!!って、IoTとしての量産には微妙に高いし…。
おや?もう勘の良い人は気づいたかもしれませんね。販売網と前工程の技術力世界一のIntelが、世間の評価以上の巨額を投じてまでFPGAメーカーのAlteraを買収した理由が…。

ですので、日本で対抗しようものなら結構狭い業界で、なおかつIntel勢が来る前に、医療・産業界・自動運転のIoTを牛耳れるかどうか?が勝負の分かれ目になります。
え?世界を見なくていいのかって?何言ってんの?客の8割は日本でしょうが!
そもそも、この業界(量産技術系)は少なくとも日本が世界1・2位を争っている業界に関連しています。
少なくとも日本(地元)で売れないなら世界で売れるはずもありません

Intelさんは正攻法において、実質的にスマートフォン市場は自らの負けであろうと別の方法・変化球で勝負に出る事を意識し始めました。ですが、IoTは別腹です。
IoTと言っても単純にコンピューターがあって終了ではありません。
問題はその技術の生かし方です。そうしなければIT革命がインターネットテクニック革命や、インチキテクニック革命で終わった日本の二の舞でしょう。

私はIoTの用途が山のように思いつきますが、それは数々の現場の最前線で苦労する人たちを見てきたからです。
だからこそ商社で現場に出ない連中はIoTで商材が山のように転がっている事にすら気づきませんし、今頃になって採用活動を始めたのです。
私が使えると言っている具体例をこの場で言ってしまったら、金のある奴が勝つのは明白で、世界が面白くなくなるので敢て伏せます。
この手の物は業界標準を先にとったら、ほぼ勝者です。お金儲けは2の次で真剣にIoTのいう魔の巣窟に挑んでくれる商社がいる事を期待しています。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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