2015年12月9日水曜日

夢しか語れないのならば、もっと突き抜けろ!

おはようございました。

ここ数日、何の因果か中堅社員研修と称して会社の都合で某所(陸の孤島)に閉じ込められておりました。
そこで商社な方々と話す機会を得たのですが、技術者とは違って具体性の高い近未来の将来像や目標を具体的に描けない方々が多いことに気付かされました。
その反面、具体性の低い大風呂敷を拡げた夢が凄い
(勿論、技術者擬きも同類で、そんなの描けない上に、中途半端な知識のおかげで余計に危ないのですが…)

あぁ、商社では多数派がこんな感じだから海外勢に負けるので、商社不要論が出たり、只の投資銀行扱いを受けるのだなぁ〜と思いました。
日本国外の経営層は殆どがそれなりの工学・専門に関する知識があり、自らの商材に関する深い知識を持ち得ています。日本固有の理系とか文系とかいうキチガイ区分けもありません。
ですので、知らないなら必死になって勉強してナンボの世界にいます。

ですが、残念な事に日本国内ではそんな考えが無く、未だに文系だの理系だの壁を作って聖域化をしたがり、勉強をしない言い訳を作る事に専念しやがるのです。
分からないのを認識しているんだったら、素直にめいいっぱい勉強しろよと小一時間…。
こんなのだから競争力で負けて停滞感醸し出すんだよなぁ〜。

結局はマネジメントや経営側になるためには、最低限のエンジニアリング知識を持っていないと話にもならないのです。
マーケティングは数字と根拠の羅列に夢を重ねるものですし、運用可能なのは具体性の塊+運です。
ですが残念な事にそういう『最低限度の自分が持つべき知識に線引きをしてしまった人が支配的な組織になってしまった』という事実が、昨今の日本組織の弱体化の主要因の一つであるのだろうと再認識した次第です。



技術を知らなくて良いわけがありません。生産する為に必要なものは大方が技術です。
採用は人を見抜く技術の塊ですし、事務も如何に運用しやすいものを構築するか?を問われる技術営業であっても交渉術という技術の蓄積で成り立ちます。
そんなもの持っていると言ったとしても、例えば何かを生産・運用して技術者に依頼するにしても、その合否判断は自らが下さなくてはなりません
最低限度の経営工学知識という技術と商材に関するソコソコの技術的な知識は必須要件なのです。

ですが、そんな状態でお偉いさんになってしまったのなら仕方がありません。
もしその事実に気付く程優秀なのであったら、素直に夢を真剣にめいいっぱい語って実務は他に任せりゃいいのです。そして矢面に立って皆の鉄壁の防御壁なればいい。それだけで充分な価値を創造することができます。
実務者を完璧なまでに守り抜けるのであれば、職場の雰囲気を構築できる要職になる事ができます。
これ、とても重要でして、人の活動を安心して行える職場は社員の満足度が非常に高く、良い成果を延々と生産し続ける事が可能になります。
強いては赤字知らずのクレーム極少、超優良企業への要件に該当します。

さて、そんな当たり前の結論に至れる人は多いのでしょうか?もう少し首を突っ込まないと見えてこないのですが、私は今の時点でお腹いっぱいなので、戦線離脱をさせていただきます。
私がこの研修で知るべき・学ぶべきは彼らに対する適切な誘導方法の構築であって、私が直接手を下して皆の成果を押し上げて満足度を上げる事ではありません。手伝う事をしたら、誰も成長せずに即終了です。世話人(プロモーター)のあり方を問うのが今回の目的(と言うか今の職場の課題)と、勝手に都合よく解釈させて頂きました。
(一緒に居ていて手抜きを見抜いていた方、ごめんなさい。サボっていたわけではありません)

私ぐらいの修羅場経験者・採用人事経験者ならば、少し会話をするだけで能力が大体見えてしまいます。それに本業=デスマーチの火消し役だった人間が、創造性の無い仕事をしていたら火消し役が勤まりません。
ですので、今私が学ぶべきは、初対面かつ意図しない相手と組んだ時に、そこから全体的に学んで成長してもらいながらにして成果を生み出せる方法論の構築だと思います

さて、こんな酷い事に専念しやがる私は悪人かも知れません。ですので、社員研修で最後にお詫びついでに遠まわしな懺悔をしておきました。
この懺悔の意味が分かるならば、これからもよろしく付き合って頂けると思います。酷い野郎だ!と笑ってくれるでしょう。

実際のところ、社会人の成熟度に対する要求は、女性よりも男性の方が圧倒的に厳しいのかも知れませんね。
あ、だから男子会は存在しないし、特定の友人との繋がりを異常なまでに大切にするのかも知れない。
男同士は酒の飲み会はあっても、その先がとても困難です。そう、年齢を重ねる毎に人脈形成できる人の選択が限られてしまうのです。
相手に気に入られてからが、初めての出発ですからね…。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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