おはようございました。
家では様々な機器を勉強がてらに弄っているのですが、その中で起こったちょっとした話題をひとつ。
RS-232Cというちょっと前のパソコンについていたシリアルポートを使って接続する機器が結構あるのですが、困った事に厳密な規格(の準拠品)ではありません。
もっと言えば、市販の製品から標準化規格が制定されましたが、規格に準拠すると価格面で高く付くので、誰も相手にせずに無視し始めた悲しい規格です。
厳密ではない規格の何が困るか?
ズバリ“相性が悪いので動きません”この響き、懐かしいですねぇ~
おや?誰ですか?ニヤッとしたのは???
このシリアルポートの信号レベルは
Low:-3V~-25V
High:+3~+25V
という間の電圧にありますが、この電圧にあるものを全て認識するように作られている装置(受信機側)が意外と少ないです。
例えば最近弄っている中では、
三菱のサーボJ2Aシリーズでは+13V、-15Vぐらいを出しますが、
秋月電子のUSBシリアル変換機(スケルトン)では±5.5V程度です。
ん?動くんじゃないの?と思ったら甘い!!
この信号の出力の場合、サーボパック側が認識し無い事が有ります。
サーボパック特有のノイズ対策なのでしょうが、±5V前後から低くなると認識しにくくなります。暗黙知と言えど、規格無視ですよねぇ~
こういったノイズに対して厳しいものは、おおよそRS-485か、RS-422の通信ポートが用意されています。
三菱のサーボパックの場合は増幅器をこしらえるか、若しくは素直にRS-422で動かすようにしましょう。
現場でサービスマンをしようと思ったらパソコンとの相性が悪くて死亡…そんな悲しい事故が平気で起こります。
半導体製造装置業ならクリーンルームなので、出入りが超絶に面倒臭い上にお金の絡みも物凄い額面で超絶に面倒なので、超悲惨…(涙
備えあれば憂い無しです。こういった相性物が嫌いな方は、USB⇔シリアル変換機の特性をしっかり確認し、ひとつは強力な±10V近く出そうな奴を持っておくことをお薦めします。
ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。
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