2014年9月26日金曜日

中部技術士会の例会で得たものの一つ

ステークスホルダー(利害関係者)との係わり合いについて、とある技術士(その専門分野では有名な方)の先生が解説してくれていたので忘れないように書き込んでおこうと思った。
※解りやすくする為、少し噛み砕いて説明の文字数を多くしています。そのため、先生の意思とは離れるかもしれない。


1.対応上の責任の明確化
コミュニケーション実行者、方法、内容について関係者の合意を取っておく
内部のゴタゴタが外から見えるほど見っとも無い状態は無い。
内部のゴタゴタが外から見えたとき、ステークスホルダーからの信頼はほぼ完全に崩れる。
重要なのは責任者の明確化、責任者が逃げないこと。
そして、どのようにステークスホルダーと関わってゆくかを事前に内部で合意を取り合う必要がある。下手をすると内部での責任の擦り付け合い=内部のゴタゴタに発展するからだ。
可能な限りの可能性を配慮し、事前に合意を取り合う必要がある。
例外だからと言って、ステークスホルダーが許容することは無いと考えたほうがよい。


2.認識が現実
組織の評判は何が起きたかというより『何が起きたと人々は思ったか』それに対する組織の対応についての『人々の認識』から強い影響を受ける
自分から見えている現実は、相手から見えている現実とは違うかもしれないと言う事実を認識すべきである。
評価は自分がするものではない、周囲が行うものである。
つまり、周囲からどのように映っているのか?を正しく認知しなければ話にならない。


3.ニーズの理解
『伝達相手と、相手が知る必要の有るのは何か』を理解する
自分が伝えたいことは、相手が知る必要のある情報かどうか事前に検討すべきである。
相手が知っても意味の無いことや、過剰に不安にさせるようなことは伝えるべきではない。
4でも述べるように、無駄なやり取りの時間が経てば経つほど評価は悪化する。相手が知る必要のある利害を正しく伝え、無駄な情報のやり取りを避けるべきである。


4.迅速な措置
沈黙の時間が長くなるに連れ、組織の評価は悪くなる。優位な立場を確保する
相手が無駄に感じた時間が、そのまま組織に対する悪い評価の基準になる。
まともに対応する気も無く、問題をはぐらかしているために、誠意が無いとみなされるからだ。
自分がはぐらかす気があるかどうかは問題ではない。
相手が費やしたと感じた無駄な時間がそのまま組織の評価に直結する。


5.公開性
法的・実際的に提供できる情報は、できるだけ提供する。疑念を払拭する
このご時勢、何をやってもそのうち公開されると言う現実を認知すべきである。
そのため、公開しない=悪意を持っているとみなされる。
正しい公開や情報提供は信頼を生む。信頼は金銭では容易に換算できないことを認知すべきである。


6.無関心ではないことの明示
相手の視点に立ち、相手が知る必要のある情報を伝える。自分の語りたいものを語るのではない
相手が知りたい情報を迅速かつ丁寧に提供すべきである。
相手への関心があると受け取られる行為は、相手からの好感や信頼の確保に繋がる。
そして、好感や信頼は金銭では容易に換算できないことを認知すべきである。
己が語りたいことを語っても、それは相手が望んでいるかどうかは甚だ疑問であることを認識すべきである。
相手が論点を外されたと感じたとき、無関心であると受けとらる。
無関心であると受け取られた場合の信頼性の低下は尋常ではない。
必要ではない情報ほど迷惑なものは無い。問題・論点・視点のすり替えは避けるべきである。


大文字の太字が先生が話されたことで、その解説は私が勝手につけたものです。
先生の意思にそぐわないかもしれませんが、私にはこの程度の理解力しかなく、それでも有益だと感じたのでメモしました。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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