2014年9月20日土曜日

今週明るみになった携帯電話業界の動向について

携帯電話というモバイル業界では、今週iPhone6の発売とS○NY大赤字で湧いております。
今日はそのネタについて一つ、好き勝手なことを言ってみようと思います。

少し前の話ですが、三星電子(サムスン)とAppleの仲がそんなに悪くなかった頃の話です。
ドコモはiPhoneを販売して欲しくて仕方ありませんでしたが、中の労働組合な方々が三星電子マンセーと言って、会社は動けませんでした。
ご存知の方も多いと思いますが、朝鮮・韓国系の企業&国家は、大手企業や官公庁の内部に産業スパイを送り込んで中から崩壊させます。残念ながら、そういうのに引っかかってしまう人って、多いですよねぇ~。

当時、三星電子はAppleの情報が駄々漏れでしたし、請負会社ということもあり、ソフトウェア以外は真似した物が即日できます。
三星電子は倫理観が日本とはかなり変わった会社ですから、他社の技術も勝手に教えてくれますし、docomoの経営陣は、
『まぁ、同じまではいかないが、似たものならそれで良いっか…』
と、諦めていました。

話は少し離れます。
以前どこかでお話した内容ですが、Appleは自社で研究・開発をしていませんでした。
少し前まで、三星電子に製品の原案とソフトウェア以外は殆どすべてを任せ、市場調査から、設計、研究開発に至まで、すべてを一任していました
理由は安い労働力と、日本企業からの委託業務、各国(と言っても主に日本ですが…)に点在する産業スパイの方々から、いくらでも他社の情報と、そこそこの技術が格安で手に入れられる裏打ちがあったためです。

そんな訳で、docomoはAppleと三星電子の仲がよい状態である限り、そこそこ高い技術力が約束されていたと言う前提で、三星の携帯を売るのに全力を投じていたのです。
しかし、世は乱世・経済戦争の真っ只中、こんな腐った社会構造を厳しくなり始めた世の中が許す訳もありません
ジョブズ氏が余命を悟った頃、ジョブズ氏が身辺整理のためにかなり強引な三星外しが開始されました。
Appleのやり方において、それまでの業界内の社会的信用という面の負債はなかなか拭えません。
iPhone6でもその片鱗が比較的に代替品の多い部品を供給して貰うと言う面で残っています。

話を戻して、
スマートフォンにとって、組み込みソフトウェアが肝なのはPS VitaでS○NYが大々的に宣伝した(ハードウェアはほぼ日本製品だが、バグだらけ)訳でして、docomoは三星電子の製品トラブルで、しょっちゅう不具合対策(主に多額の金銭面)に追われていました
だからこそAppleはソフトの核を三星電子に任していません。
この三星電子製品の不具合によるdocomoへのクレームの嵐とAppleの動きや世間の一連の動きの結果、docomoは三星電子が危ないことに最悪の事態になる前にようやく気づき、社内の内乱を強引に押さえつけてでも三星電子を外そうと動き始めたのです。
ただ、周囲は当然のように“やっと気付いたのかよ”という反応だったのは、言うまでもありません。
しかし、1つの大きな組織を動かすにはどうしても根回しが必要になります。
社員がしっかり食える状態を確保しつつ舵取りですから、経営者がまともであるほど乱暴な動きはしませんし、できません。安易に動く奴は素人です。もし私の言いたい事が解らないようなら、経営者は社員全員とその家族の運命を背負って立っているという事を覚えておいてください。そうすれば時機に答えが見えてくると思います。

さて、いきなり外したくても三星電子が市場を荒らしきり、殆どの日本企業が体力を残していません。しかも、ナンバーポータビリティー以降一人負け状態のdocomoにとってあまりよくない状況です。周りの製造メーカーは今までdocomoが上から目線でこられて痛い目をしてきたために、メーカーはdocomoの言う事を聞くのにはちょっとなぁ~という有様です。

そこで、目先のお金が欲しくて堪らないS○NYへ“赤字だから少し助けてやる。だから携帯に力を入れろ”と、言い寄ったのです。

さて、ここで皆様はdocomoがAppleに喧嘩を売る気がないことは分かると思います。
寧ろ助けて欲しかった。さらには、三星電子だけを追い出して、他の会社はゆっくり動かすべきだとも考えています。
もっと言えば、この一連の業界の流れから言えば、三星電子が売っていた市場より少し小さい市場以上は売れないことを意味しています。

しかしS○NYは、自社不動産の売却で赤字を少しでも減らそうとする会社。
黒字になるならば…と、何を血迷ったのか余っている人間を片っ端から集め出したのです。
今回の大赤字はココが発端です。つまり経営層の意図的な人員配置です。
工場を閉鎖(して売却して資金調達する予定)の為、早期退職を散々やった挙句、それでも自主的に出てゆかない人を掻き集めたと思ったら、いきなりやったこともない携帯業界に押し込めたというやり方です。
そしてS○NYは一気に力を入れ始めたわけです。そう、過剰すぎるとも言えるほどに…。
尤も、docomoから還付される資金は大方見えていますから、先を見越して今回の赤字を理由に首切りを強制執行するのであれば、経営者も中々食わせ物だと思います。
しかし、つい最近まで本気で求人を出して一生懸命人を集めようとしていたという実績もあり、経営者はそこまで考えていないと思われます。

さて、S○NYのように大きな看板を背負っている会社の場合、赤字が慢性的という事は、内部の社員は前向きな生産をしないで給与を貰う能力に長けていると言うことを意味します。
過ぎてしまった過去の栄光(ブランドとも言う)だけで喰っている…そんな感じです。

ここが赤字を発表される前のS○NYの流れです。
みなさんはここでお分かりになると思います。
既にお気づきだと思いますが、この会社の経営者は経営をしていません。
経営社が動かせるもの・動かさなくてはならないもの、それは適度な物資(資金)と、適切な給与を支払うに値する人間、そして、仕事を完了する事ができる適切な時間です。
今回の件で表沙汰になりましたが、このどれをも満足に動かせていません。
非常に残念な会社になっている。そういわざるを得ないでしょう。
私は随分昔に内部に居た事があるので、どうしてココまで酷いかは凡そ掴んでいますが、それを自覚することは非常に困難でしょう。

凡その企業の場合、マネージメント層はマネージメントをしたくてやっているのではありません
新しいものについていけなくなったり、過去に居た人がその仕事で成果を出すのが厳しくなって来たから交代したという消極的な理由が殆どです。
確かに年月は駆け引きの多様性、方法論の多様性という面で強力な武器になります
しかし、年月は残酷なもので、どうしても新しいものを容易に受け入れることはできなくなります
だからこそ、マネージメント層はマネージメントの方法をその職になる前に身をもって勉強しておく必要があるのです。
マネージメントは駆け引きです。ですから年齢に大きな差は生まれませんし、手持ちの技が多ければ多いほど有利です。
その技は本来、若いときに覚えるべきものですが、そこを怠ると優秀なマネージメント層にはなれません。
つまり、大企業に多い現場から追い出されて進む年功序列組織の中において、ネージメントもできない人間は単純作業か首切りなのですが、それをできない体質であったり、寧ろ正しいマネージメントをさせない教育を定常的に行っていると今回のS○NYのような結果になります。
この会社にはそういうシステムが組み上げられていますし、かなりガチガチで変更も非常に困難です。
勿論、マネージメントや経営で覚えることは非常に多いですが、業界の進歩する速度に比べたら非常に緩やかですし、はるかに古典的で、感性を要求するものの方が重要です。
つまり、好きでも無くその上級と呼ばれる職位をやっているのであれば、それ相応の努力をした上に部下全員の家族が肩に掛かっているという重石を感じながら職務に就かなくてはなりません

貴方にはその覚悟がありますか?
また、貴方の上司はその覚悟があるように映りますか?
楽して稼ごうなんて思わないことです。
今日貴方が楽をした分、世界の誰かがその分の労働を強いられています。そして、その付けは近いうちに貴方に返ってきます。
尤も、金銭で返ってこない事が多いので、目には見えない事がとても多いと思いますが…。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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