2014年8月11日月曜日

ぼくのかんがえた○○という幻想の先にあるもの

現在の職場は 
すき家やワタミと余裕で肩を並べられる会社
(むしろ大半の企業は肩を並べられると思う)
ですが、この数年で一気に良くない方向へ暗黒化しつつあります。

親会社(三○系)の意向でそのようになったのですが、その親会社の業績悪化の要因がそこからも垣間見えます。
近くに今度エネルギープラントが建設されるのですが、それは完全な別会社。
どうもその話題に絡めた内紛みたいなのがあるらしく、子会社のわが社に
中部電力に依頼している値下げ幅全てをよこせ
という内容を遠まわしに言ってきました。もちろん代わりの報酬のようなものは全く提示されません
相手に全くメリットの無いものを押し付けるだけの商売で食って行こうだなんて、どういう神経しているんでしょうね?
新手の恐喝ですか?昔はこんな感じではなかったのですが、目先の見えない人間が会社に居るとろくでもない企業になるという代表例だと思います。

さて、わが社はそんな親会社の天下り常駐先、天下りの社長自ら
(親会社の人間にとって)日本一働きやすい職場を作る
と公言しています。もちろん()書きは公には言っていません、しかし実態は()書きの内容が遺憾なく発揮されています。

()書きの言葉はあえて言わないことによって、社員から求心力を得たいと考えたのかもしれません。
しかし、露骨な法令違反、危険作業を1人で強制的に実施させる体制、有休を取りづらくする過度の人員削減、無駄な事務仕事の増強、そして実質的な給与削減、60歳からは最低賃金での運用、福利厚生の削減、通年大黒字でも一貫して給与を上げない姿勢、ナドナドと、露骨なまでに組織がしゃぶり尽くせる施策をしていますから、言わずもがな…といったところです。
役員が親会社の天下りモドキという事もあり、ぼくのかんがえたりそうのさくしゅたいせいを絶賛実施中です。

こういった短期的な搾取体制はその場限りの短期的黒字を生み出しはしますが、長く続くか?となると、かなり怪しい雲行きです。労働に関する問題が妙に挙がっている今、真の搾取とは何か?考えが非常に希薄な気がします。
企業の役員には、社員の会社依存度をあげ、なおかつ中長期で搾取する確実な手段の構築が求められているのですが、昨今の経営者はそう言った真の腹黒的センスが欠けているように見えてなりません。
尤も、こういった中長期で儲かる体制・仕組みづくりというのは、手間をかけた割りに成果が殆ど見えませんし、短期的に何かの収益が上がるわけでもありません。
何故上がらないか?理由は簡単、信用という地盤・基礎の改良・維持活動だからです。
前途した中部電力との値下げ合意も、この“地盤・基礎の改良・維持活動”があっての成果です。過去の歴史や経緯無くして値下げなんてありえません。



さて、親会社である商社は本来事務&調整役のプロであり、世間のために泥を被って仕事をするからこそ得られていた給与をさも当たり前のように搾取し始めました。
今の彼らは一生懸命に泥をはねのけ、他人に巻き散らしながら子会社の稼ぎを横取りして、ただ飯にあり着こうと必死になっています。
ぼくのかんがえたさいこうのおしごとなのでしょうが、泥をはねのけた先に自社の看板が転がっているなんて、気づかないのかもしれません。
会社が大きいほど看板は大きいですし、大きければその分当たる確率も高くなります。当たり前ですよね。最近は看板がすっかり汚れてしまって、子会社からは迷惑なやくざより酷い団体と認知されていますが、その事に気づくのはいつになるのでしょうか?
せめて子会社が結託して、一斉にそっぽを向き始める前に気づいて欲しいものです。


さて、話は変わりまして工場の設計の話。
わが社は無駄に黒字を作ってはいけない(親会社や関連会社への奉仕活動)為、嫌でも赤字ちょい手前までの投資をしなければなりません。
しかもその内容たるや、かなり杜撰なもので、投資しても回収が見込めない事業だったり、投資したところで社内を混乱に巻き込むERPだったり、予備系統の無い・予備力もそんなに無い理想状態で動き続けることを前提とした設備の増強だったりします。
本来、設備たるものは10年以上稼動するものですから、
 中長期の保守を配慮した生産工程
が必須用件であり、それができなければ、
 一時的に止めて修繕できる予備系を持たせる
または
 途中のバッチ処理部で修繕時間を稼げる工程配置を行い、瞬間的な生産能力を修繕時間分は補える構造を採る
のが至極当然であります。

しかしながら、わが社の設計者たるや親会社の金の亡者に唆されたのか、予備系も予備力も無い一発勝負の工場を建設してしまいました…
まぁ、酷いことは分かっていたんですよ?でもココまでとは…という率直な感想です。
きっとこれを建てようとしている方には、ぼくのかんがえたりそうのぷらんとなんて頭でやっているのでしょうが、保守要員にとっては豪い迷惑です。
親会社の人間には仕事生成機だと喜ばれるのが当然の様ですし、親会社はプロレスごっこをして遊んでお金をふんだくれますが、子会社は生産して客に商品を売って、リピート注文を貰えてからはじめて仕事になります。
親会社の人たちは今までプロレスごっこをしてお金を貰ってきているので、当たり前のお金を貰うための条件が全く理解できていないのかもしれません。
その分泣いている人たちがたくさん居たという現実を完全に無視しています。


過去私がやってきた仕事の中に活性汚泥での廃水処理があり、そこでは設計マージンが殆ど無い状態でしたが、技術でそれを克服し、余裕のある運転ができる事や、汚泥を無くす所までできました。それはあくまでも当時の設計会社自身に大きな技術力が無く、マージンを予め持って設計せざるを得なかった背景があるからです。
しかし今回は相手が悪いです。マージンの無い物理限界で設計されているからです。一度座った機械は根性や小手先の技術ではどうしようもありません


ぼくのかんがえた○○という幻想は悪いことではありません。
それは、人間たるもの幻想できなければ、その次の段階である創造ができないからです。
しかし、その幻想を今すぐ現実に当てはめるべきかどうかは甚だ疑問です。
その幻想が安易に実現できるならとっくの昔に誰かがやっているからです。

幻想と創造の間は何が問題ですか?問題点を正しく認識できていますか?
問題点を正しく認識できれば、凡その事は技術によって解決できるかもしれません。
しかし、問題点すら分からないような程度では、何もできないという事を確りと認識しておかなければなりません。


私が問題点の明確化に拘り続ける理由、それは私が凡その問題を解決する能力を持ち合わせているからです。
問題点が分かれば直す手段はいくらでもありますが、それは私個人の技術・特色であり多くの利益を生む糧になります。だからこの手の方法論は公表はしませんし、してはいけません。個人の信用問題に絡むからです。
しかし、信用して欲しい相手に対して道筋は示す必要があります。だから問題点を露骨までに示します。ココまで言えば、8割方答えを言った様なものだから仕事ができることを理解してもらえると踏んでいます。
問題点を明確にしてまで理解できない様なら、組む必要はありません。
相手は商売をしたいのではなく、ただ働きして欲しい詐欺師の一種とみなしましょう。

私は分からないかも知れない問題に対して首を突っ込めるほど、暇人ではありません。
私が問題点を明確に述べているのは、問題を解決する手段が見えているからです。

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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