2014年3月19日水曜日

ちょっとした小技 三菱製の保護継電器





前回に続き、今日もちょっとした小技。


三菱製のこのタイプの継電器は、先に検出ミスが発生し始めます。
少なくとも次の製品は同様の原因で劣化することが分かっています。
  • 59リレー:過電圧継電器 MOV-A1V-R
  • 67リレー:地絡方向継電器 MDG-A2V-R
  • 64リレー:地絡過電圧継電器 MVG-A2V-R
原因は電源のノイズでして、10μF/35V×2個の電解コンデンサが温度とリップル電流で早期に劣化し、10年程度でエラーが出やすい領域に入るというものです。
おそらく、電源の安定性が悪くなり、マイコンのアナログ回路に影響を与えているのでしょう。

あらら?製品寿命はもうちょっと長かったはずでは?と思った貴方。
製品が規定している室温は実状の外気温よりはるかに低いですよ?

外して2つのコンデンサを入れ替えるだけですので、比較的簡単に処置が可能です。
予算の都合上すぐに交換できない場合は、こういった箇所を修繕して引き伸ばして使う事もできます。
このコンデンサは結構リップルを食わせられる為か、寿命がすぐに来やすい箇所です。
素直に105度10000h以上の良いコンデンサを選んで交換することをお勧めします。
ついでですので、そのうちに寿命が来るはずの330μF/63V×2個も交換した方が良いでしょう。

交換後、リレーの動作確認をしっかり行い、問題が発生しないことを確認しましょう。
1回の誤動作が発生すると広範囲に影響するものですので、確実な確認作業をお勧めします。
自身が無いなら素直に新品に交換しましょう。
1つのミスで、○百万~○千万円飛ばす覚悟がないと、この作業はできません
逆に言えば、その問題を早期解決して、リスク削減をしている=大きな損失の可能性を削減して稼いでいる…ということにもなります。


でも、日本においてのリスク削減は、実態の稼ぎとしては認められないことが多いんですよね…

ではでは、今日はココまで。
またの機会に会える事を楽しみにしています。

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